悪魔の実は「人の進化」の可能性
世界一の天才・ベガパンクの仮説によれば悪魔の実とは
「誰かが望んだ『人の進化』の”可能性”である
ああなれたらいいな…こうなれたらいいな…
多岐に渡る人類の未来が”能力”である」
つまり 人の想像力が具現化したモノということになります。
さらに「神がいるかいないかなど考えるまでもない」
と付け加えているのは
「神が居たからモデルになったんじゃなく
人々が神を望んだから具現化した」
と解釈できます。
つまり、人が想像できるモノは現実になる可能性があるということ
この伏線↑が回収されたことになりますね
※ちなみに物理学者ウイリー=ガロンという人物のセリフとして描かれていますが、これは実在するSF小説の父ジュール・ヴェルヌの言葉がモデルです。
「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」
(Tout ce qu’un homme est capable d’imaginer, d’autres hommes seront capables)
尾田先生はサンドワームを五老星の能力にする程なので、よほどのSF好きなんでしょうね
冒険とSFは切っても切れない関係ですし、どっちも未知への好奇心という点でワクワク度は一緒です
あ、『SF』『未知』と言えばもう宇宙人は外せないですね…
『未知との遭遇』Amazon Prime Video
全ては『人の想像力』
冒険・古代生物の生態・未来・SF小説・神・悪魔・妖怪・幻獣・宇宙人・マンガ…
これらは全て人の想像力次第です。
ササキのように襟を回転させて空を飛ぶトリケラトプスが居ないとは証明できないし
クイーンのように首と胴体に分離するブラキオサウルスが居ないと証明できる人も居ない
戦争の悪魔が居ないと証明もできないし
トイレの神様が居ないとも証明できない
悪魔も妖怪も宇宙人も、存在しないとは誰も証明できない
無い事を証明することを悪魔の証明と言います
あ、人の想像力が無限だから「そんな実は存在しない」と証明できない
悪魔の証明だから悪魔の実なのかな?
ということで
- ヒトの想像力は無限大
- 悪魔の実は「ヒトの進化」の可能性
…だったらチョッパーのヒトヒトの実が、ただのヒトのはずがないじゃないか!となりますよね。
『ヒトヒトの実』は全て幻獣種だった
- センゴクは『ヒトヒトの実』幻獣種・モデル大仏
- オニ丸は『ヒトヒトの実』幻獣種・モデル大入道
- ルフィは『ヒトヒトの実』幻獣種・モデル太陽の神・ニカ
と、既出のヒトヒトの実は全て幻獣種でした。
と来ればやっぱりチョッパーも幻獣種なのはほぼ確定です
じゃあ、どんなモデルが相応しいでしょうか?
チョッパーの幻獣種
過去の回想で『雪男』と呼ばれたことから、幻獣種「雪男(イエティ)」ではないか?という意見が多く見られます
もしも雪男だとしたら私の別記事『スクウェアのRPGオマージュ説』とも相性が良く、個人的には都合の良い話です
※FF6のモーグリにソックリな2頭身の可愛いチョッパーと、雪男のウーマロにソックリなゴリラ型のチョッパー
ただ雪男だと暴走時の姿についての説明ができません
覚醒した姿
クロコダイルが言うには
「獄卒獣はゾオン系の覚醒者」だそうで
ベガパンク(シャカ)が言うには
「ゾオン系の覚醒は人格を取り込まれてしまう事が多い」そうです
人格を取り込まれずに覚醒したルッチ
人格を取り込まれたであろう獄卒獣
どちらにしても覚醒者の共通点は「上半身はゾオン系が支配」していました。
つまり暴走したチョッパーの角や毛皮は、肉体のベースであるトナカイではなく悪魔の実のモデルである幻獣が前面に出た姿のはずです。
ということは角が無い『雪男』説は弱いです。
じゃあ、暴走時の姿にピッタリな幻獣とは何か?
クリアすべき条件はコレです↓
- 鹿やトナカイのような角がある
- 毛皮が似合う
- 神話などに登場する幻獣と言える
- 悪魔の実がキノコの形だった事も説明できる
- 万能薬や医者とも関係がある
- 最終章まで秘密にした理由の説明もできる
この5つの条件を満たせば文句はないでしょう。
そんな都合の良い幻獣
…見つけました
ケルト神話の『ケルヌンノス』
ケルヌンノスとは北欧神話の中の一部、ケルト神話に登場する神です。
その姿は頭に鹿のような角が生えた人形で、狩猟の神、森の神、獣の王、動物の王とされています。
狩猟の神→マタギ→獲物の毛皮を着る
なので毛皮の条件クリアです。
ケルヌンノスはゲーム Fate/Grand Orderの敵キャラとしても登場していて、その時の姿は角と毛皮のモンスターです。
まず、角と毛皮と神話、3つの条件クリアですね。
さらに森の神なので
キノコ型の悪魔の実→木の子→森の神
これもクリアです
じゃあ、万能薬、医者、生き死にを左右するという点は?
コレです↓
シシ神もケルヌンノスがモデルだと思います。
で、シシ神は森の命の管理者でしたね。
命を吸ったり与えたり
他の生物の生き死にを左右する存在
→医者→チョッパー
という事で4つ目の条件もクリアです
なんで急にシシ神なのか?
ワンピースとジブリの共通点について、一応おさらいしておきます
北欧神話とジブリ
『となりのトトロ』の作中で
メイが「トトロいたんだよ」と言うと
サツキが「トトロって、絵本に出てたトロルのこと?」と返します。
トロルとはノルウェー(北欧)の伝承に登場する森の妖精のことです。
トロルはノルウェーの昔話である絵本
「三びきのやぎのがらがらどん」の中に登場するのですが、エンディングで母親がこの絵本を読み聞かせているシーンがあります。
だからサツキは、メイの言う森の妖精がトロルの事だとすぐ分かったんですね
また『崖の上のポニョ』は人間と結婚したい人魚、つまり人魚姫です。
その起源はアイルランド民話のメロウですし、『魔女の宅急便』の街はスウェーデンです。
つまりジブリ作品の大半が北欧由来なので、宮崎駿が描くシシ神が 北欧の古ケルト神話の影響を受けていないハズが無いんですね。
ということで、シシ神はケルヌンノスでチョッパーなんです。
じゃあ、何でワンピース最終章まで隠していたのか?
これも北欧→フィンランド→ケルトの叙事詩と深く調べたらわかりました。
簡単に言うと
- 悪魔の実のグルグル模様(太陽エネルギー・トリスケル)
- Dの名前の神の一族(ダヌ)
- ヨーロッパの先住民(ルナーリア・バッカニアなどの先住民)
- ヴァイキングの歴史(エルバフ)
など
北欧を細かく調べると、ワンピースの謎の考察のヒントになり過ぎるんです。
ただ、ここまででもかなりボリュームたっぷりなので『最終章まで秘密にした理由』についての解説はまた別の記事にします。
興味がある人は北欧神話をさらに細かく遡って、スカンディナビア、フィンランド、スウェーデン、アイルランドごとに分けて神話や歴史や叙事詩を調べてみてください。
ちなみにケルトの模様『トリスケル』は、太陽のエネルギーを表す模様で、悪魔の実の模様でもあります。
興味深いでしょ?
といったところで今回はお開き。
また来週。
『面白いほどよくわかるフィンランド神話』Kindle版
ヒトヒトの実の画像と公式解説はコチラ↓
物理学者ウイリー=ガロンの格言はSF作家ジュール・ヴェルヌがモデル↓
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