ポールシフト
- 磁場が狂いコンパスが北を指さなくなる
- 隕石の衝突や爆弾など、大きな衝撃で惑星の傾きが変わる
この2つが現実で起こるポールシフトと言う現象です。
「1」の方のポールシフトがすでにワンピース内で描かれている事から解説します。
磁場が狂っている証拠
2枚の地図を重ねてドクロが完成したコチラのシーンですが、実は大きな矛盾がありました。
それぞれの地図の方角をよく見ると”南が2つ”ある事に気付きます。
スカイピアの地図は、ルフィが空から降ってきた船から拾ったのもので、描かれたのは約200年前。
もともと1つだった島を、同じ向きで描いたはずの2枚の地図。
なのに「南」の方角が違うということは、200年の間にポールシフトが起こった証拠になります。
ちなみに、ポールシフトが起こると磁覚機能を持つクジラが迷子になったり、座礁して浜に打ち上げられたりします。
ラブーンが迷子になったのは約50年前。
いったい どの時代のコンパスが正しいんでしょうか?
200年前と言えば
巨大な金魚”闘魚”がグリーンビット周辺に棲みつき始めたタイミングでもあります。
闘魚も磁場が狂った影響を受けたとしたら、ポールシフトが始まったのは200年前かもしれません。
もしかしたら原因は”ジキジキの実”の覚醒の影響かも。
200年前に生きていた人なら知っている?
この数百年間でコンパスが示す方角が変わっていないか。
約200年前に”磁場転換”が起こるような事件や事故、隕石の衝突などないか。
200年前に生きていた人に聞ければ手っ取り早いのに…
と思ったタイミングで磁気(磁場)を操るキッドが300歳の巨人がいるエルバフに上陸です。
これはもうポールシフトについて説明するためじゃないですか?
マンガでよく使われるポールシフト
手塚治虫の『大空魔王』という作品では、魔王が率いる悪の科学団が南極に帝国を築くため、地球の地軸を変化させて、南極を温暖化させようとします。
宮崎駿監督のアニメ『未来少年コナン』は、核兵器よりも強力な超磁力兵器によって地軸が捻じ曲げられた、大地殻変動後の世界が描かれています。
『新世紀エヴァンゲリオン』もセカンドインパクトの影響で地球の軸がズレて、地上の日本は熱帯でした。
このように尾田先生がオマージュするような大物作家の多くが、地球環境を一変させるポールシフトを題材にした作品を残しています。
当然、尾田先生もワンピースでポールシフトを描くでしょう。
SF小説の父ジュール・ヴェルヌ
ディズニーシーのアトラクション『海底二万里』で有名なSF小説の開祖ジュール・ヴェルヌ
この人の『地軸変更計画』という小説でもポールシフトが題材になっています。
どうやら尾田先生はこの作者のことがかなり好きなようです。
※ちなみに海底2万マイルと言えばこんな記事も書いたので良ければ見てください。
「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」
ジュール・ヴェルヌの名言です。
「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」
(Tout ce qu’un homme est capable d’imaginer, d’autres hommes seront capables)
この言葉は「物理学者ウイリー=ガロン」の名言とほぼ同じです。
「人が空想できる全ての出来事は 起こりうる現実である」
つまり、ポールシフトについて描いたSF作家の名言を空島編の序章で使い、その空島編の地図にはポールシフトが起こった証拠を描き、散々ヒントを出していたということ。
ポールシフトがどれほど重要なキーワードかわかっていただけたでしょうか。
”ひとつなぎの大秘宝”で地球の傾きを変える
最後に、ポールシフトを起こした場合のワンピースのラストを考えてみました。
カイドウは”ひとつなぎの大秘宝”のことを古代兵器と呼んでいました。
使い方を間違えると世界中の人が死んでしまうほどの装置ということでしょう。
つまり”ひとつなぎの大秘宝”は”青色の星”の傾きを変えられる(ポールシフトを起こせる)装置だと思います。
で、その装置を使って”青色の星”が90°傾くと、レッドラインが崩壊。
2つに分断された海がひとつなぎになってタイトルの伏線回収。
関連記事
シャボンディ諸島から魚人島までの海底の冒険は、ディズニーアトラクション「海底二万マイル」↓