ソルベ王国のモデルはメキシコ・ミチョアカン州
ソルベ王国のモデルはメキシコのミチョアカン州です。
意外と知られていませんがメキシコの正式名称はメキシコ合衆国でアメリカと同じ合衆国です。
州は1つ1つがスイスと同じくらいの面積なので、州1つで島1つのモデルには十分です。
ソルベ王国の特徴は
- ドーム型の宮殿と左右の尖った塔
- 住民の服の独特な模様
- くまとジニーが住む教会
- 国を南北に分割した歴史
- 革命軍との衝突
以上の全てが一致する場所が見つかったので解説します。
※ちなみにシシャノ王国はソンブレロ(メキシカンハット)、サボテン、ポンチョなどの特徴からメキシコの首都メキシコシティがモデルだと思います。
【根拠その1】背景が世界遺産
ドーム型の宮殿と左右の尖った塔は、ミチョアカン州の州都モレリア市にあるモレリア大聖堂をモデルにしていると思います。
モレリア大聖堂は、世界文化遺産モレリア歴史地区の象徴的な建物です。
これまでのパターン通り、世界遺産が見つかった事で考察の信頼度がグンと上がりました。
※建物の屋根の上がアイスキャンディーのようになっている理由はまだわかりません。
【根拠その2】先住民族の模様
毎週日曜日に集まる老人達の服の模様が特徴的です↑
また、別のシーンで描かれた国民の衣装にも特徴的な模様が使われていました↓
この模様はアメリカ大陸の先住民族の1つズニ族の伝統的な模様です。
インディアンジュエリー屋さんで見かけた事があります。
ズニ族はメキシコの辺りの先住民族なので地理的にもピッタリです。
特に「サンフェイス」の柄が意味深ですね。
太陽崇拝→太陽神→太陽の神”ニカ”
ニカが解放してくれると信じていたバッカニア族の末裔であるくま
そのくまが住んでいた国の住民は太陽崇拝のアメリカ大陸先住民・ズニ族の模様…
核心に迫っている気がしますね。
【根拠その3】くまとジニーの教会
屋根の上に鐘楼があり、そのテッペンには十字架が掲げられた教会
メキシコの教会はこのタイプが多く、似たようなモノは多かったのですが完全に一致する教会はありませんでした。
メキシコ国内で一番近かったのは、デシエルト・デ・ロス・レオネス国立公園にある森の修道院です。
ただ、スリラーバークの時も完全に一致する教会は見つかりませんでした。
このことから尾田先生は教会はオリジナルのデザインにするというルールを決めているのかな?と思います。
【根拠その4】国を南北に分割
新しい「ベコリ王」の方針で国の南部が切り捨てられそうになった。
北部だけが世界政府加盟国、南部は非加盟国で無法地帯
これと似た状況がメキシコ割譲地です。
テキサスがメキシコから独立したことをキッカケに始まった米墨戦争に勝ったアメリカは、メキシコの北部を割譲させた。
これによりメキシコは国土の1/3を失った。
割譲地は現在のカリフォルニア州(旧カリフォルニア共和国)、ネバダ州、ユタ州全域および以下の地域が含まれる。
ウィキペディアより引用
- アリゾナ州(後にガズデン購入によって併合した南部地域を除く主要部分)
- コロラド州(旧テキサス共和国の境界以西)
- ニューメキシコ州(ガズデン購入地を除くリオ・グランデ川以西)
- ワイオミング州(旧テキサス共和国の境界以西および北緯42度線以南)
アメリカに合併された元メキシコ北部がソルベ王国の北側
残ったメキシコ南部がソルベ王国の無法地帯
つまりエッグヘッド編ではアメリカ合衆国を世界政府として描いている?
【根拠その5】牧師で革命家
ソルベ王国の南部で牧師として静かに暮らしていたくまだったが、国王のやり方に反抗し投獄
そこに現れたイワンコフとドラゴンに助けられ革命軍入りを決意
牧師から一転、革命家になったくま
これと同じような経歴を持つ人物が歴史上に実在しました。
メキシコの英雄 ホセ・マリア・モレーロス
ローマ・カトリック教会の神父だったモレーロスは、メキシコ独立運動における初期の指導者ミゲル・イダルゴ神父の跡を引き継いだ革命家です。
スペイン支配からの解放を求めて国民の自由と平等を主張し、メキシコ独立への道を切り開いた英雄として称賛されています。
冒頭で紹介した世界遺産のあるモレリアも彼の名前に因んで改名された都市で、他にも50ペソ紙幣の肖像画、港、駅、スタジアム、通信衛星、メキシコ政府専用機にもモレロスの名前が使われるほど、メキシコにとって重要な人物です。
海賊・王下七武海としてのバーソロミュー・くまのモデルは、大海賊バーソロミュー・ロバーツですが
革命軍幹部としてのくまのモデルはホセ・マリア・モレーロスで間違いないでしょう。
スリラーバークで描かれたくまのポーズがモレロスの肖像画と完全一致です。
以上の5つの根拠が揃ったことから
ソルベ王国のモデルはメキシコのミチョアカン州モレリア市辺りと結論付けます。
ボニーにもメキシコの要素が
ボニーが黒ひげに捕まっていた”ある燃える島”
ここに描かれている石像はメキシコのイダルゴ州にあるトルテカ帝国の遺跡
トゥーラ・シココティトランの戦士像だということは過去にも解説しました。
この時からすでに、ボニーの親はメキシコをモデルにした島の住民という事が決まっていたんですね。
エンディングは死者の日か?
『リメンバー・ミー』Amazon Prime Video
メキシコの有名なお祭りと言えば死者の日です。
スリラーバーク編のセルフオマージュがふんだんに使われ、ジニーの死亡が描かれてたエッグヘッド編のエンディングにピッタリだと思います。
大勢の犠牲者が出たワノ国編も、ラストの盆踊りっぽい演出で死者への弔いとハッピーエンドが一気に演出できていました。
メキシコの死者の日も日本のお盆にそっくりな祭りなので、ワノ国のエンディングと同じような演出ができそうです。
ということで、メキシコの死者の日を題材にした大ヒット映画『リメンバー・ミー』で今のうちに予習しておきましょう。
ゾロの前に現れた死神の正体
未だに回収されていないこのシーンの伏線。
これもメキシコについて調べている内にわかりました。
これはサンタ・ムエルテです。
サンタ・ムエルテとは、メキシコの民俗カトリック主義における聖人、あるいは女神である。
死を擬人化した姿で表現される。
出典:Wikipedia
あらゆる願いを叶えてくれるとして人気を集め、カトリック教会の指導者による非難にもかかわらず、サンタ・ムエルテ崇拝は、21世紀に入ってますます拡大している。
見た目は恐ろしい死神のようですが、実は女神で、しかも何でも願いを叶えてくれるなんてイイ奴っぽいですね
メキシコでは聖母マリアくらい人気のある信仰対象のようです
クラバウターマンの時のようにサラッと語られて伏線回収されるんじゃないかと思っています。
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