アマゾンリリーのモデル「懸空寺と万里の長城」
共通点1「崖に立つ城」
女人国アマゾン・リリーは深いジャングルに囲まれた高い山に開いた大きな穴の中にあり、まるで要塞の様に村が作られ国が成り立っていた。
この切り立った崖に立てられた城は、中国の山西省にある”懸空寺(けんくうじ)”がモデルです。
懸空寺は中国の三大宗教”仏教・道教・儒教”を一体化した独特の宗教の寺院で、メインの建物の中には”釈迦・老子・孔子”と、三開祖の塑像が並んでいる世界でも珍しい寺院。
共通点2「山頂の長城」
仲間と再会するために船が欲しいルフィが、護国の戦士から逃れて登った山頂は、人の手でしっかりと補強してある城壁でした。
ここは世界遺産”万里の長城”がモデルです。
懸空寺同じ山西省にもこの長城はかかっています。
共通点3「九龍城」
男が立ち入ると二度と生きては出られないという女ヶ島。皇帝が住む城は”九蛇城”です
中国の香港には”九龍城砦”立ち入ったら二度と出られない伝説のスラム街がありました。
九蛇と九龍。似てますね。
以上、二つの共通点から、アマゾン・リリーは中国の山西省だと言えます。
【ギリシャ神話】メデューサとヘラクレスとアマゾネス
ゴルゴン三姉妹
三女の”メデューサ”が有名なゴルゴン三姉妹は、蛇の髪の毛を持ち、目が合った者を石に変えてしまう魔力を持った恐ろしい怪物です。
しかし元は人間、それも絶世の美女だったことはあまり知られていませんね。
自分勝手で人間をモノとして扱う”神々”に翻弄された悲しい怪物メデューサについて解説します。
『あらすじ』
絶世の美女メデューサは、女好きで横暴なゼウスに見つからないようひっそりと暮らしていたが、ゼウスの兄で海の神”ポセイドン”に見つかり愛人にされてしまう。
ポセイドンがメデューサとの密会場所にしたのが”アテナ”の神殿だった。
ポセイドンは”ゼウスの兄”、アテナは”ゼウスの子”なので2人は”叔父と姪”の関係です。
叔父に自分の神殿を汚されたが、格上の神に文句を言えないアテナの怒りは全て人間であるメデューサ向かいます。
アテナは自分より美しい人間も許せなかったので、全ての八つ当たりをメデューサにぶつけて醜い怪物に変えてしまいました。
さらに人間の英雄”ペルセウス”に鏡の盾を貸し、メデューサ退治をさせました。
ペルセウスがメデューサの首を切り落とすと、返して貰った盾にその首を飾って満足しました。
ヘラクレスの十二の功業
ギリシャ神話の英雄と言えば一番に名前が上がる”ヘラクレス”ですが、その生涯は常に”ヘラ”の妨害により散々なものでした。
ヘラクレスは女好きの最高神”ゼウス”が、メデューサを退治した英雄”ペルセウス”の子孫に生ませた子です。
※ゼウスの妻ヘラは、ゼウスの姉なのですが、ギリシャ神話の神は近親婚が当たり前です。
ペルセウスにもゼウスの血は入っているので、その孫もゼウスの子孫。
妻のヘラは嫉妬深い女神なので、他の女から生まれたゼウスの子・ヘラクレスを憎み何度も嫌がらせをします。
その方法も、魔法で操って何度も人殺しをさせるというかなり陰湿なもの。
その結果、重罪人となったヘラクレスは罪を償う為に「国王の出す難題を全て達成する」と言うミッションを与えられます。
それが「ヘラクレスの十二の功業」です。
アマゾネス女王の腰帯
ギリシャ神話に何度も出てくる「男が足を踏み入れれば生きては帰れない、女だらけの恐怖の国アマゾネス」がアマゾンリリーのモデルです。
ヘラクレスの十二の功業の一つに、アマゾネス女王の金の腰帯を取ってくると言うミッションがあります。
これはつまり「アマゾネスに殺されてしまえ」という意味で課せられたクエストでしたが、ヘラクレスが軍を率いてアマゾネスの国に到着すると、ちょうど子作りの時期だったので男達は歓迎されました。
特にヘラクレスは背が高くてガタイも良く、整った顔立ちだったのでアマゾネス女王は一目惚れ。
子作りに協力することを条件に簡単に金の腰帯を貰う約束をするが、またヘラが邪魔をしにきて結局は戦争になりアマゾネスは全滅してしまいました。
セルフオマージュ
シャボンディ諸島編以降は、イースト・ブルー編とグランドライン前半の”セルフオマージュ”が多く描かれるようになっています。
その1「公開処刑」
バナロ島の決闘で黒ひげに敗れ、海軍に捕まってしまったエースの公開処刑。
これはワンピース第1話の1コマ目、海賊王ゴールド・ロジャー処刑シーンのオマージュ。
その2「怪物をゴムゴムのピストルでワンパン」
処刑人(?)バキュラを秒殺したシーン。
これはシャンクスの左腕の仇である”近海の主”をワンパンで倒したシーンのオマージュ。
その3「土下座」
自分の恩人を助けてくれと頭を下げるルフィ。
これも第1話のオマージュ。
助けられる側だったルフィが、頭を下げて恩人を助ける側に回ったことも感慨深いシーンです。
その4「ルフィに惚れた美女」
思い通りにならないルフィに気持ちを揺さぶられ、気づけば恋に落ちてしまっていたハンコック。
これも麗しき女海賊”アルビダ”がルフィに惚れたシーンのオマージュです。
その5「恋はハリケーン」
ハンコックがルフィに惚れた事を「恋はいつでもハリケーン」と表現したニョン婆。
この言葉はココヤシ村でサンジが発した名言のリメイクですね。
『モデルの国』シリーズ
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