ワノ国の在るべき姿
海軍大将”緑牛”にビビりながらも必死で抵抗するモモの助。
なんか見た事あるなぁと思ったら「ドラえもん」のあの名シーンにソックリでした。
このセリフで”ヤマトの仲間入り”がほぼ確定となるため、すでにアツいのですが実は他にも伏線回収が仕組まれていたことに気付きました。
解説して行きます
霜月康イエの意志
かつては”悪しき客”からワノ国を守り、
未熟だった頃からおでんを支え、
おでんの家臣を育てあげ、
おでんの処刑後には大軍を率いてカイドウに挑み、
力では敵わぬと悟ると今度は「えびす町」の苦しむ民衆を励まし心の支えとなり、
常にワノ国を陰で支え続けた霜月康イエ。
誰よりもワノ国を思い、行動し、国を支え続けた「影の将軍」です。
その事を知ってか知らずか「侍だけでワノ国を守っていく」と決めたモモの助の決意は、白舞の港を守っていた当時の康イエの意気込みと重なります。
つまり、康イエと似たような事を言っているモモの助は”いい将軍になれる”ということです。
鎖国国家に必要な防衛力
カイドウという”抑止力”を失えば、次は世界政府が侵略しに来るのは目に見えています。
それも知ってか知らずか、モモの助は”世界政府最高戦力”の海軍大将を、国に残る侍だけで追い払う力を示す必要があると判断しました。
とても的確な判断です。
結果として「ボロブレスの威力」と「シャンクスの脅し」が「2:8」くらいの割合でワノ国の防衛に成功します。
おそらく帰還した緑牛によって「ワノ国は四皇”赤髪”が肩入れしているので手出し出来ない」と報告されることでしょう。
もし緑牛が見栄っ張りなら「ワノ国の将軍はカイドウ並の戦闘力だった」と付け加えるかもしれません。
これで当面は『海軍も近寄れないワノ国』となり、パンクハザード編でブルックが説明した通りの”ワノ国”に戻りました。
長い時間をかけた伏線回収ですね。
お似合いすぎる二人
当ブログの一番人気の記事でも書いたのですが、この二人がお似合い過ぎでツラいです。
- ロビン30歳、ロー26歳
- 目の前で最愛の人を失う幼少期が共通
- 七武海の組織に所属していた過去が共通
- カワイイ動物好きが共通
- ”D”の謎解きという趣味が共通
生い立ちから青春時代、趣味まで完全に一致です。
もうね、付き合ったら絶対に上手くいくんですよ。
この二人が公式カップルとして描かれるところを早く見たい。
シャンクス
ところでシャンクスはどうしてワノ国の近海に居たのでしょうか?
いくつか理由を考えて、答え合わせもしてみました。
- ワノ国にある”ロードポーネグリフ”を狙っていた
- 世界政府がワノ国侵略に動く事を見越して守りに来た
- 自分と肩を並べるまでに成長したルフィに宣戦布告に来た
それぞれ検証してみましょう。
ワノ国近海に居た理由
「仮説1、ワノ国にある”ロードポーネグリフ”を狙っていた」
これはハズレです。
その理由として「シャンクスはラフテルの場所を知っている」ことが挙げられます。
ロードポーネグリフを4つ集め、全員でその謎を解いたロジャー海賊団。
ギャバンの手元には小さな紙一枚。
つまりラフテルの場所は”少ない言葉で言い表せる場所”まで特定できたということです。
例えば「双子岬から東に何日、島があったらそこらか南に何日」とかで言い表せるくらい。
酒飲みながら簡単に伝えられるレベルです。
という事で、シャンクスとバギーはもう場所を知ってる説が濃厚なので「仮説1」はハズレだと思います。
※ちなみにラフテルへの行き方は、ロジャーから白ひげ、白ひげから息子全員に伝わっている可能性が高く、当然 黒ひげも聞いているでしょう。
これでルフィ以外の四皇がロードポーネグリフ集めをしていない事への説明がつきます。
「仮説2、世界政府がワノ国侵略に動く事を見越して守りに来た」
これは結果論ですが、本来の目的では無かったはずです。
その理由として「緑牛の入り込んでいる事を知らなかった」ことが挙げられます。
コチラが証拠の一コマ。
1054話で「妙なのが入り込んでんなァ」と言っています。
「仮説3、自分と肩を並べるまでに成長したルフィに宣戦布告に来た」
これが本来の目的だと思います。
立派な海賊に「強敵」と認定されることはルフィにとって嬉しいこと。
ラッキー・ルゥなど、赤髪海賊団のクルーはまだルフィを子供扱いしていますが、シャンクスはすでにルフィを一人前の海賊として扱っているということです。
モモの助を一人の男として扱ったルフィのように。
という事で、あのどエライ覇気はルフィに向けて飛ばしたモノ。
いわゆる『四皇同士の小競り合い』です。
ついでとして中間に居た緑牛を蹴散らしただけのことで、すでに海軍大将ごとき敵じゃないということです。
バトル漫画の終盤にありがちな”強さのインフレ”にワクワクしますね。
キィィンはテレパシー?
シャンクスの覇気が数十キロ先でも届く驚きと、テレパシーで会話できる驚きが掛け合わさり、一周回って受け入れてしまいました。
ただやっぱりちゃんと整理しておきたいのでQ&Aにしてまとめました。
Q.どうしてシャンクスはワノ国内部の状況がわかったのか?
A.見聞色の覇気も桁違いに磨かれていて、殺意などから状況を把握できたと考えられる
Q.覇王色の覇気はどれくらいの距離届くモノなのか
A.二人の覇王色がぶつかると1万メートル上空の雲が割れるので、一人5000mは普通に届くと考えられる
Q.覇王色を受けた緑牛が、即座に「誰だてめェはァ‼︎」と話しかけ”キィィン”の後に「赤髪海賊団ん?そばにいんのか⁉︎」と会話が成立していました。これってどういう仕組み?
A.見聞色をすっごく磨けば覇気が届く範囲の言葉も聞き取れるのはエネルと一緒。
Q.”キィィン”については?
A.象主がモモの助に話しかけた時と同じ効果音。だから覇気の応用なのか、巨大生物が使う特殊能力をコピーしたのかはまだ謎です。
Q.ルフィはシャンクスの覇気だと気付いたようですがどうして?
A.詳しい解説が出るまで、ドラゴンボールの気を検索するシステムとか、ハンターハンターの”円”をイメージしておけばいいと思います。