デービー・ジョーンズとは

『デービー・ジョーンズのロッカー』は、昔から船乗りの間では有名な伝説なのです。
デービー・ジョーンズという嘘つきで、ろくでもない海賊がいまして、彼はとても強欲な甲板長で、船員の持ち物や宝など、全部自分のロッカーにしまい込んでしまう事で有名でした。
海賊としても悪い奴で、ある日悪魔から永久に海底で生き続けろと呪われ、それ以来 海へ沈んだ船や船乗り、お宝などは全て海底で彼がロッカーにしまい込んでしまうために、もう二度と見つかることはない
という伝説になりました。
海賊達の使用例→「D・ジョーンズのロッカーにぶちこむぜ‼︎」
意味→「深海に沈めて殺しちまうぜ‼︎」
というわけです。
出典:ONE PIECE 38巻 尾田 栄一郎のSBSより
ということですが、嘘つきの甲板長といえばウソップですし
強欲で船員の宝を全部自分のロッカーにしまい込むといえばナミです
さらにロジャーのライバルであるロックスが崇拝しているということは、デービー・ジョーンズこそが尾田先生がイメージする海賊そのものなんじゃないでしょうか?
つまり超重要な人物?

ディズニーオマージュ

映画「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」のラスボス デイヴィ・ジョーンズも
同じ伝説の海賊デービー・ジョーンズがモデルです
そしてONE PIECEの魚人島編ではディズニー版のデイヴィ・ジョーンズをオマージュしたシーンやキャラが複数描かれています
フライング・ダッチマン号

ディズニー映画では『フライング・ダッチマン号』はデイヴィ・ジョーンズの船でしたが
ONE PIECEではバンダー・デッケンの船として描かれました
しかし呪い部分の設定はデイヴィ・ジョーンズとほとんど一緒です

神の怒りを買い 永遠の拷問を受けながら深海を彷徨う事を運命づけられた
呪われた海賊バンダー・デッケンの船
ということで、船長はバンダー・デッケンに置き換えられましたが、船の名前と呪いの内容はディズニー版デイヴィ・ジョーンズの設定通り
ディズニーオマージュといえます
さらに…
蟹手のジャイロとホーディ・ジョーンズ

この画像を見てわかるように、ディズニー版デイヴィ・ジョーンズは、顔がタコ、左手がカニの怪物です
蟹手のジャイロは明らかにディズニー版デイヴィ・ジョーンズのオマージュですね

さらに
蟹手のジャイロの海賊団を壊滅させた深海の海賊の名前がホーディ・ジョーンズです

- ディズニー版デイヴィ・ジョーンズと同じ左手がカニの海賊ジャイロ
- ジャイロの海賊団を壊滅させた深海の海賊の名前がデイヴィ・ジョーンズとそっくり
ということで、魚人島編の序盤はディズニー版デイヴィ・ジョーンズの要素を分解して複数のキャラが生み出されたことがわかりますね。
他にも海底の冒険は、ディズニー・シーのアトラクション「海底2万マイル」や「プロメテウス火山の噴火」や「マーメイド・ラグーンシアター」など、ディズニー要素が満載でした。
※詳しくは最後の関連記事で
ロックスがデービー・ジョーンズを崇拝する理由

さて
そんな海底の伝説デービー・ジョーンズですが、どうしてロックスに崇拝されているのでしょうか?
デービー・ジョーンズのどこに崇拝すべき要素があったのでしょうか?
そこを整理してみましょう
ロックスの野望

ロックスの野望は「世界の王」です
その野望のためにやった事が…
- レヴェリーで5人の王を誘拐
- ハラルドと共謀し大勢の天竜人を殺害(?)し聖地を大破
- 海軍大将1人を殺害
- 大口の天上金を乗せた船を襲撃し略奪
- 正義の門を破壊して逃走
- ロックス海賊団を旗揚げ
- ゴッドバレーで天竜人を襲撃
…です。
うーん、すでに大物感が満載なので、嘘つきで強欲でろくでもない甲板長、デービー・ジョーンズの要素がどこにも感じられませんね
強いていうなら強欲なところが共通してるくらい?
でも海賊なんてみんな強欲ですし、それくらいじゃ崇拝する理由にはなりません。
では逆に、デービー・ジョーンズの業績を大げさに解釈してみましょう
海底に沈んだモノはおれのもの

海に沈んだモノは全ておれのもの‼︎
船も財宝も
…人も!国も!大陸も‼︎世界でさえも‼︎‼︎
海底に沈んだならそれは全ておれのものってことだよなァ‼︎
ジョハハハハハハハハハッ‼︎デビヒヒヒヒヒッ‼︎‼︎

という事で、世界の半分以上は海底に沈んだ
つまり、かつての世界はデービー・ジョーンズのモノになったは
海底で世界の半分以上を手に入れたデービー・ジョーンズは真の世界の王と言える
こう解釈するとロックスが抱く『世界の王』になるという野望と一致します。
これが、ロックスがデービー・ジョーンズの崇拝者だと語る理由かもしれませんね
世界をひっくり返す

ロジャーがレイリーに言ったこの言葉の意味は
『権力者と奴隷の立場をひっくり返す革命を起こす』と捉るのが一般的だと思います
しかし物語は進み、ベガパンクによって世界の大半が海底に沈んでしまったという事実が明かされました
その後に改めてロジャーのセリフの意味を考えると
『物理的に世界をひっくり返し、海底と陸地を逆転させる』という意味の可能性も浮上しました。
つまり、ロジャーはイム様が支配する前の世界に戻そうと考えたのでは?
そしてワンピースという古代兵器を見つけて稼働させれば、海面の高さをコントロールできる?
または陸地の高さをコントロールできる?
つまり地球の形を変えることができてしまうのでは?
アバロ・ピサロのシマシマの実ですらあの規模の土地を自在に操れますからね。
古代兵器ワンピースならその何百倍の土地を操れてもおかしくないんじゃないでしょうか
沈んでしまった大陸、古代都市を再び海上に戻して、世界は陸地で繋がり、人々はもっと自由に交流できるようになる?
もしそれがワンピースのラストだとしたら、昔、似たようなラストの映画がありましたね
ルパン3世オマージュ

ジブリの宮崎駿の劇場映画初監督作品
『ルパン三世 カリオストロの城』のラストがまさにそんな感じでしたね
ジブリと言えばこのブログでも散々ジブリオマージュを解説してきましたし、さらにエッグヘッド編は『ルパンVS複製人間』のオマージュでした。
そんな尾田先生が、宮崎駿×ルパンのコラボ映画を放っておくはずがない。
最後の最後でカリオストロのオマージュ入れて来るんじゃないでしょうか?
イム様はクラリス、ジョイボーイはルパン

『ルパン三世 カリオストロの城』がここまで語り継がれている理由は、最後の銭形警部のあのセリフのおかげですね
銭形「くっそぉ、一足遅かったのか、ルパンめまんまと盗みおって!」
クラリス「いいえ。あの方は何も盗らなかったわ。わたくしのために戦ってくださったんです。」
銭形「いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました……あなたの心です。」
クラリス「…はい!」
銭形「それでは失礼します。ルパンを追え、地の果てまで追うんだ!」
…何十年経っても色褪せない歴史的な名セリフですよねぇ
でもこれ、普通に考えてクラリスは次の恋に行けたんでしょうか?
一生ルパンのことを思い続けてたとしても仕方ないですね
と考えた時に、クラリスとイム様が重なりました。
つまりイム様とジョイボーイは、『ルパン三世 カリオストロの城』のクラリスとルパンのような過去があった関係なんじゃないでしょうか
1000年以上ジョイボーイに恋し続けているイム様は
次の恋に行けなかった世界線のクラリス…
そんな気がします。

Amazon Prime Video『ルパン三世 カリオストロの城』

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