くまに飛ばされた先【ルフィ編はギリシャ神話】
アマゾン・リリーのモデルは中国・懸空寺
『中国/山西省』
断崖から生えるように城が建つ女ヶ島アマゾン・リリーは懸空寺がモデルです。
※懸空寺は世にも珍しい仏教・道教と儒教の三つを一体化した独特の宗教の寺院として人気の観光地。
インペルダウンはアルカトラズ島
『アメリカ・サンフサランシスコ州』
海底大監獄インペルダウンは孤島の監獄アルカトラズ島がモデルです。
この監獄を舞台にしたクリント・イーストウッド主演映画『アルカトラズからの脱出』は名作です。
『アルカトラズからの脱出』Amazon Prime Video
マリンフォードは広島
『日本・広島』
海軍の本拠地マリンフォードの中心に立つ海軍本部は広島城がモデルです。
太平洋戦争では広島に日本海軍の本部が置かれていました。
つまり頂上戦争は第二次世界大戦がモデルです。
白ひげと黒ひげから2度に渡る攻撃を受けて壊滅的なダメージを負った海軍本部。
これは広島と長崎に落とされた原爆をイメージさせられます。
『かつて日本軍の中心だった広島』
広島には日本海軍の本部、造船所、海軍学校などの重要な軍事拠点が全てありました。
戦争中に敵国が原爆のターゲットにするには十分過ぎる理由があったんですね。
ゴア王国はインド/ゴア州
『インド・ゴア州』
ルフィ・エース・サボの3兄弟が育ったドーン島ゴア王国はインド・ゴア州がモデルです。
ゴア州には世界遺産ゴアの教会群と修道院群がありますが、教会が多いということはそれだけ強力に支配された証拠になります。
白人が外国の植民地を支配する手段は…
- 海軍や海賊が武力で実効支配
- 生き残った国民をキリスト教に改宗させる
- 神を信じれば天国に行ける→神に逆らうな→神の使いに逆らうなと教え込む
- 精神の支配が完了
このように人間が必ず抱く死への恐怖を『天国に行ける』という幻想で安心させて言いなりにします。
そして”非暴力が美学”と教えることで反乱の芽を完全に摘んでしまいます。
つまり宣教師は植民地支配に欠かせない洗脳師で、その拠点は支配者達の巣窟とも言えます。
ルフィ・エース・サボの出身地はそんなまやかしで洗脳支配された国がモデルですが、3兄弟は死を恐れずに自由を求めて海に出たという対比になっています。
ルスカイナはマダガスカル
『マダガスカル』
ルフィが覇気の修行をしたルスカイナはマダガスカルがモデルです。
麦わら帽子の保管場所とした樹はバオバブの樹です。
マダガスカルにはバオバブ街道という人気観光地があり、ライオンやゴリラも生息しています。
※この樹が安全だというのは映画『ストロングワールド』でも解説されていましたね。
『ワンピース フィルム ストロングワールド』Amazon Prime Video
ルフィはギリシャ神話の英雄がモデル
ギリシャ神話の最高神はゼウスです。
こいつは全知全能の神などと言われていますが、その正体は美女を見つけたら必ず妊娠させるただの色ボケです。
その権力にモノを言わせて庶民をオモチャにする外道。まさに天竜人です。
そのせいで、ギリシャ神話にはゼウスの血を引く神と人間のハーフの『英雄』が数多く登場します。
歴史学の概念の1つに英雄時代という考え方があり、要するに
「神の血を引く半神の英雄は実在したのか?」を真面目に考える学者が多くいるそうです。
その議論は…
- エジプトの歴代ファラオや徳川家康のように、偉大な人物を神格化する為に盛って語り継いだ
- 自分の先祖が神だったと言い張ることで絶対的な権力を持とうとした王が居た
というもの。
と言うことで、単独行動のルフィは嘘か本当かわからない英雄伝説オマージュです。
ペルセウスvsメデューサ
『メデューサ』
髪の毛が毒蛇で、目が合った者を石に変えてしまう恐ろしい怪物とされるメデューサ
実は元々は絶世の美女で人間でした。
いろいろあってゼウスの娘アテナの八つ当たりで怪物にされてしまった可哀想な人です。
そんな事情も知らず、ただただ怪物だからと退治してしまった英雄がペルセウス
ゼウスの血を濃く受け継ぐペルセウスは、アテナやハーデス、エルメスなど神々にサポートされてどんな困難な試練も軽々クリアする卑怯な英雄です。
ヘラクレスvsアマゾネス
『ヘラクレス』
ペルセウスの子孫である美女アルクメネがゼウスの目に止まり、妊娠させられました。
自分の子孫だろうと美女ならば抱くゼウス。
つまりヘラクレスの血は7割くらいがゼウスの血で、さらにゼウスの正妻ヘラの母乳も飲んだので最強の英雄として一番有名になります。
浮気相手の子に自分の母乳を飲ませられて嫉妬に狂ったヘラ。
何度もヘラクレスを殺そうとしますが、全ての試練を乗り越えるヘラクレス
英雄ヘラクレスの12の功業と呼ばれる試練の一つに
「凶暴な女戦士アマゾネスの女王から金の腰帯を取ってくる」
というものがありました。
女戦士の国アマゾネスは、普通の男が足を踏み入れれば生きて出られないと噂される恐ろしい国でしたが、軍を率いたヘラクレスが上陸した時期はちょうど運良く女達の発情期でした。
男達は歓迎され 一番強そうなヘラクレスは女王に気に入られ子作りをします。
しかしヘラクレスに死んでほしいヘラは、女戦士たちを操り男を襲わせ戦争が始まります。
最終的に女戦士を全滅させ、ヘラクレスは金の腰帯だけ持って後味悪く帰国するのでした。
ヘラの仕向けた試練を悉くクリアするヘラクレス
最後にはヘラに許されて本物の神に昇格しています。
ヘラクレスvsヒュドラ
『ヒュドラ』
『英雄ヘラクレスの12の功業』の1つ「ヒュドラ退治」
これがルフィvsマゼランのモデルです。
不死身の怪物ヒュドラは首を切っても分裂して増えるだけで死にません。
最終的にヒュドラに対して巨大な岩を投げつけ押し潰されて身動きが取れなくなり封印が完了したという大雑把な終わりの試練です。
インペルダウン編で、ドルドルの能力でマゼランを押し返して逃げ切ったルフィのようですね。
オイディプスvsスフィンクス
『スフィンクス』
ライオンの身体に人間の顔を持ち、旅人に問題を出して答えられなかったら食べてしまうという怪物。
現在は「最初は4本足、次に二本足、最後に三本足。これは何だ」答え:人間
という問題だとされていますが、本来は悲劇の英雄オイデュプス専用の問題でした。
その残酷な内容に興味があればオイディプス王という本がおすすめです。
テセウスvsミノタウロス
『ミノタウロス』
父親であるミノス王が海の神ポセイドンとの約束を破ったために呪わて生まれた子。
ミノス王の妻が呪いのせいで頭が狂い、牛と交尾したことで生まれた怪物です。
王妃が生んだ子供なので殺すわけにはいかず、地下の迷宮ラビュリントスに閉じ込めて飼育されました。
成長するにつれ化け物になっていったミノタウロスはやがて人を喰う本物の怪物になりました。
これを成敗したのがヘラクレスに憧れる少年テセウス。
ゼウスの遠い子孫です。
くまに飛ばされた仲間の行き先
シャンプ漫画のお約束『修行編』
ワンピースでは麦わらの一味全員が同じタイミングで修行編に突入しました。
2年後にシャボンディ諸島に集まったのはゾロが1番。
飛ばされた時もゾロが1番でしたね。
※ちなみに飛ばされた順番は
- ゾロ
- ブルック
- ウソップ
- サンジ
- フランキー
- ナミ
- チョッパー
- ロビン
の順です。
ゾロが1番という以外に戻ってきた順番は関係なさそうです。
クライガナ島のモデルはルーマニア
海域 | グランドライン |
島名 | クライガナ島 |
国名 | 「シッケアール王国」跡地 |
住人 | ミホーク、ペローナ |
ゾロが飛ばされた先「シッケアール王国」跡地は、世界一の大剣豪ジュラキュール・ミホークのアジトでした。
ジュラキュール・ミホークは英語で
DRACULE .MIHAWK
DRACULA(ドラキュラ)がモデルです。
ドラキュラ伝説はワラキア公国の串刺し公ヴラド3世の実話がモデルです。
国に攻めてきた敵を倒し、その死体を串刺しにして国境付近に並べて見せしめにする事で、敵の戦意を奪ったことから残虐な串刺し公と呼ばれるようになりました。
そのことから「ヴラド3世は人間の生き血を求める怪物だ、吸血鬼だ」という噂が広がり、小説ドラキュラのモデルになって世界に広まりました。
ワラキア公国は現在のルーマニアです。
※ちなみにルーマニア語で「ゾリ」は「夜明け」の意味。
ナマクラ島のモデルはガリバー旅行記
海域 | グランドライン |
島名 | ナマクラ島 |
国名 | 貧困の国「ハラヘッターニャ」 |
住人 | 黒魔術を使う民族 |
ブルックが飛ばされた先「ハラヘッターニャ」には、黒魔術を使う民族が住んでいました。
これは『ガリバー旅行記』に出てくる”グラブダブドリブ”がモデル?
『ガリバー旅行記』では巨人の国や小人の国、空島や”死者の霊を呼ぶイタコの国”も登場します。
剣山島のモデルは中国
海域 | グランドライン |
島名 | 剣山島 |
国名 | 「テーナ・ゲーナ王国」 |
住人 | 手長族 |
手長族に攫われて「テーナ・ゲーナ王国」に到着したブルック。
この国は、切り立った剣山のような地形の島にあり、住人はチャイナ服なので明らかに中国をイメージしています。
世界遺産で探せばすぐにそっくりな場所が特定できました。
剣山島は武陵源の景観と歴史地域 がモデルです。
ボーイン列島のモデルは食虫植物
海域 | グランドライン |
島名 | ボーイン列島 |
国名? | ストマックバロン |
住人 | ヘラクレスン |
ウソップが飛ばされた先「ボーイン列島」は、謎の戦士ヘラクレスンが住む食肉植物の島でした。
ボーイン列島のストマックバロンは食虫植物ラフレシアに似ています。
麦わらの一味の初期設定には「昆虫学者」と「植物学者」が仲間に入る予定でしたが、昆虫と植物に詳しい狙撃手ウソップとしてひとまとめにされました。
モモイロ島のモデルはロシア
海域 | グランドライン |
島名 | モモイロ島 |
国名 | 「カマバッカ王国」 |
住人 | オカマ |
サンジが飛ばされた先「カマバッカ王国」は、革命軍幹部イワンコフのアジトでした。
女だらけの島に飛ばされたルフィと正反対。
男(オカマ)だらけの島に飛ばされたサンジ。
いつでもこの2人は表裏一体です。
モモイロ島/カマバッカ王国は、似た名前のカムチャッカ半島がモデルでしょう。
からくり島のモデルはウクライナ
海域 | グランドライン |
島名 | からくり島 |
国名 | 「バルジモア」 |
住人 | 一般人 |
フランキーが飛ばされた先「バルジモア」は、世界最大の頭脳を持つベガパンクの出身地でした。
バルジモアの悪夢はウクライナ/チェルノブイリの原発事故のキノコ雲がモデルでしょう。
フランキーが被った虎の皮はロシアに生息するアムールトラだと思います。
ウェザリアのモデルはガリバー旅行記
海域 | 空 |
島名 | 小さな空島 |
国名 | 「ウェザリア」 |
住人 | 空島の民(羽根なし) |
ナミが飛ばされた先「ウェザリア」は、高度な天候の知識を持つ学者が住む空島でした。
※ちなみにハレダスはエネルと同じビルカ出身⁉︎
ウェザリアも『ガリバー旅行記』に出てくる空島がモデルでしょう。
ガリバー旅行記に登場する空島”ラピュタ”には、月や星の模様の服を着た天文学者が住んでいます。
しかしいつも研究に熱中して考え事に夢中。
常に頭を右か左に傾けていました。
トリノ王国のモデルは北欧神話
海域 | 南の海 |
島名 | 宝島 |
国名 | 「トリノ王国」 |
住人 | マスケレドモ・ゴアユー鳥、高い文明水準の原始人 |
チョッパーが飛ばされた先「トリノ王国」は、高度な水準の文明を持つ人間と、巨大な鳥の住む孤島でした。
しかもここは”南の海”です。
くまの能力はレッドラインを超えた?
つまり、マスケレドモ・ゴアユー鳥に乗ってシャボンディ諸島に帰ってきたチョッパーも、レッドラインを超えて来たことになります。
トリノ王国は北欧神話に登場する世界樹/ユグドラシルがモデルでしょうか。
樹のてっぺんの大鷲は、ユグドラシルのてっぺんに住むフレスベルグがモデル。
肩に目のタトゥーがある住民は、「全世界を見渡す目」を持つ番人ヘイムダルがモデルだと考えられます。
テキーラウルフのモデルは北欧神話
海域 | 東の海 |
島名 | 橋のためなし |
国名 | 「テキーラウルフ」 |
住人 | 世界政府非加盟国の奴隷、犯罪者 |
ロビンが飛ばされた先「テキーラウルフ」は、世界政府非加盟国の奴隷を強制労働させる場所でした。
ここは”東の海”です
橋の上の国テキーラウルフは、北欧神話に登場する虹の橋/ビフレストがモデルだと考えます。
ビフレストは「神々が地上から神の国へとかけた虹の橋」です。
神々=天竜人の命令で、どこに繋がるかわからないが建設され続ける橋という点で一致しますね。
『モデルの国』シリーズ
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