インペルダウンのモデルはギリシャのクレタ島【ミノタウロス伝説とプルトンの関係】

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インペルダウンのモデル迷宮と地獄の番人

以前まとめ記事で「インペルダウンはアルカトラズ」と書きましたが、調査を重ねた結果考えが変わりました。

共通点1「迷宮の監獄」

インペルダウン
出典:ONE PIECE 54巻 尾田 栄一郎

海底の大監獄”インペルダウン”は脱獄不可能な”地獄の迷宮ラビュリンス”と呼ばれ迷路のようになっています。この”ラビュリンス”の語源となったのがギリシャ神話に出てくる”ミノス王”クノッソス宮殿です。

1900年頃にギリシャのクレタ島で発掘され、ギリシャ神話は実在した国の歴史だったことが判明しました。

世界遺産レベルの発見だったのですが、発見者のアーサー・エヴァンズ卿が勝手にコンクリートで修復してしまった為に世界遺産登録の申請が却下されてしまいました。

それでも貴重な発見であることは間違いなく、現在は観光名所として人気を集めています。

クノッソス宮殿
出典:https://drprem.com/travel/

共通点2「迷宮ラビリンス」

ブルゴリのラブリュス
出典:ONE PIECE 54巻 尾田 栄一郎

インペルダウン看守を務める”ブルーゴリラ”武器はラブリュスと言います。

バギーがラブリュスを拾ってその上にルフィが乗り、”インペルダウンを象徴するアイテム”とし印象に残る描かれ方をしましたね。

この双頭斧”ラブリュス”はミノス王のクノッソス宮殿のシンボルでした。

古代文明では”神託”という儀式で告げられる”神の言葉”が信じられていました。
その儀式では神聖な動物である”牛”を生贄にします。

儀式は宮殿の地下室で行われ、夜な夜な地下から牛の断末魔が聞こえてくることから、ミノタウロス伝説が生まれたと考えられます。

ラブリュス
出典:Wikipedia

共通点3「ミノタウロス」

ミノタウロス
出典:ONE PIECE 54巻 尾田 栄一郎

牛の頭を持つ怪物”ミノタウロス”について説明します。

実はミノタウロスは、ゼウスの孫にあたります。
ミノタウロスの父親”ミノス王”は、全能の神”ゼウス”と人間の美女”エウロペ”の間に生まれました。
神の血を引くミノスはクレタ島の王になるも、政治を巡って兄弟達と争いが起こります。

兄弟達を従わせる為には、最も偉大な権力者である証として、最高に”美しい牛”を所有することが必要でした。
ゼウスの息子であるミノス王は、海の神であり、父の兄でもあるポセイドン「この世で最も美しい雄牛を与えて欲しい」願い、ポセイドンは甥の願いを叶えてやりました。

無事に兄弟ゲンカを制したミノス王は、牛をポセイドンに返却しなければいけない約束だったのに、あまりの美しさに手放したくなくなり、代わりの牛をポセイドンに返却してしまいます。

ウソを見破り怒ったポセイドンは「そんなに牛が好きなら望みを叶えてやる」と、王の妃に対して「雄牛を愛してしまう」呪いをかけました。

狂った王妃が牛と交尾して生まれたのが怪物”ミノタウロス”です。

共通点4「冥界の審判官」

地獄の審判
出典:ONE PIECE 56巻 尾田 栄一郎

生きている間は大変な苦労をしたミノス王でしたが、王としての評価は高く、人望も厚かったことから、死後は冥界の王ハデスの補佐官として名誉ある仕事が与えられました。

ちなみにハーデスもゼウスの兄弟です。
そしてミノス王は現在も冥界の入り口で死者の裁判を続けていると言います。

と言うことで、ハーデスとミノス王は死者を裁く西洋版の”閻魔大王”だと言えます。
ちなみにハーデスの別名はプルトンです。
閻魔とプルトンはワンピースの世界でも何か繋がりがあるのでしょうか。

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1巻からのダイジェスト

バーソロミュー・くまに飛ばされて1人になったルフィ。
偶然にもフーシャ村を出航してからの冒険と同じような展開を辿りました。

その1「大渦」

タライ海流
出典:ONE PIECE 53巻 尾田 栄一郎

インペルダウンに行くには海軍専用の”タライ海流”に乗ることが必要でした。

これは第2話でルフィが遭難した大渦の再現ですね。

大渦
出典:ONE PIECE 1巻 尾田 栄一郎

その2「バギー登場」

バギー
出典:ONE PIECE 54巻 尾田 栄一郎

キャプテン・ジョンの宝を追い求めては失敗ばかりしていたバギー。
インペルダウンに送られた理由も
『ある日、キャプテン・ジョンの宝の洞窟だと思い込み海軍の駐屯基地へ乗り込んでしまい逮捕』でした。

そんな失敗続きのバギーもルフィと手を組んだことで”キャプテン・ジョンのトレジャーマーク”が手に入り、夢が叶います。
ルフィと敵対すれば財宝を失い、手を組めば莫大な財宝が手に入る。

バギー再登場と、関わった人の夢を叶えるルフィの不思議な魅力も描かれています。

バギー
出典:ONE PIECE 3巻 尾田 栄一郎

その3「魚人の親玉ジンベエ」

ジンベエ
出典:ONE PIECE 54巻 尾田 栄一郎

政府に協力しなければならない七武海の立場にいながら、魚人島を守ってくれた恩人・白ひげとの戦いに断固反対し収容されていたジンベエ親分。

初めてジンベエの名前が出たのは第69話”アーロンパーク”です。
これはアーロン編の再現ですね。

ジンベエ
出典:ONE PIECE 8巻 尾田 栄一郎

その4「Mr.3」

Mr.3
出典:ONE PIECE 56巻 尾田 栄一郎

Mr.3こと”ギャルディーノ”が再登場。
宿敵マゼランから逃亡やエースの手錠の鍵を作るなど大活躍。

命を張ったボンちゃんへの弔いの為に、エース奪還に協力する熱い男だったことも判明します。

敵対していた時からMr.3の能力に憧れていたルフィ。
その夢が叶った瞬間でもあります。

キャンドルチャンピオン
出典:ONE PIECE 14巻 尾田 栄一郎

その5「ボンちゃん」

ボンちゃん
出典:ONE PIECE 56巻 尾田 栄一郎

インペルダウン編で殿しんがりを務めてくれたボンちゃん辞世の句

地獄にも 咲く一輪の 友情ともの花
寄せては返す 波跡に 忘れ形見の 花びら残し
いつか再び 咲かせてみせよう オカマウェイ

アラバスタ編でも同じように助けてくれましたね。
その時の句がコチラ

男の道をそれるとも
女の道をそれるとも
踏み外せぬは人の道

散らば諸友 真の空に

咲かせてみせよう オカマウェイ

ボンちゃん
出典:ONE PIECE 23巻 尾田 栄一郎
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