やっぱり第828話オマージュだった

前々回の第1148話”アーニャ”では、扉絵から本編の内容のすべてが第828話のオマージュになっていることを解説しましたが、今週もその続きになっています
ヤマトの扉絵シリーズVol.34
「白舞閻魔堂にて康イエの刀納めて代参完了」
ツノっ子キャラ達、人気出そうですね
うるティは敵だった頃から大人気だったので、今後さらに人気が爆発することでしょう
なんとなく、ペローナと並んだところも見てみたいです
Amazonでこんなの見つけたので共有しときます↓
さて、今週の扉絵の構図
よく見るとこれは、第828話の後半─ジェルマのイチジとニジが初登場したシーンと非常によく似ています↓

その伏線として、1ページ目に登場するブロッコリー頭の巨人が象徴的に描かれていました
わざわざ髪型をブロッコリー風にしたのは、かつてイチジとニジが終結させた「ブロックコリー島の内戦」を連想させるためでしょう


よくも子供達を よくも我が国を

子供達を人質に取ってエルバフを混乱させた神の騎士団に怒りをぶつけるブロギー
これはジェルマの介入で敗戦した側の人物のセリフ
「よくも我が国を…」という叫びと完璧に重なる構図です↓

悪魔の契約、赤と青

イム様の能力”悪魔契約(アー・クワール)”からの”黒転支配(ドミ・リバーシ)”で悪魔になってしまったドリブロ
これも第828話の後半4ページのオマージュです
自称”神”を名乗るイム様により、悪魔の契約が発動↓

理性と常識に縛られず、力に支配された赤鬼のブロギーと青鬼のドリーは
血統因子の操作によって感情を持たずに生まれたジェルマのイチジとニジのようですね
髪の毛の色が赤と青でドリブロの異名と共通しています

寿命と引き換え

第828話の続きの第829話では、食いわずらいを起こしたビッグマムが息子にライフ(寿命)orトリート(ほどこし)の選択を迫りました
今回のイム様の”悪魔契約(アー・クワール)”は、寿命と引き換えに不死の力と腕力をほどこす技なので829話のビッグマムに似てますね

またその続き、第830話では三又の槍を持ったアラディンが登場します
”黒転支配(ドミ・リバーシ)”によって悪魔になってしまったドリーや部下の巨人が持っていた武器も同じでしたね


さらにさらにさらに、三又の槍、悪魔の様な羽根とツノといえば、インペルダウンのハンニャバルやサルデスなどももそうでしたね

インペルダウン編といえば、先週バギーとギャバンの共通点を解説しました
ちなみ、なぜか悪魔になったブロギーの武器が両刃の斧になり、インペルダウン編でバギーが持っていたものと同じ形状になりました
ということで、武器の形でエルバフとホールケーキアイランドとインペルダウンが繋がりました
やっぱりセルフオマージュとして意識されてたんですね
こうした“構図”“色彩”“セリフ”“武器”など、作品内の微細な要素が過去話とリンクする──それが、私の提唱するセルフオマージュ考察の醍醐味です。
単に「似ている」で終わらせるのではなく、どの話数と対応しているのか? どの要素が意図的に再利用されているのか? そこを言語化して読み解いていくことで、尾田先生の仕掛けが見えてきます。
といったところで今回はお開き。
また来週。
関連記事
先週の解説はコチラ↓
本記事内で紹介した第828話オマージュの解説はコチラ↓
インペルダウンとポセイドンの深い関係↓
ロキがヘビの能力者なら完璧な空島オマージュになる↓
『今週のワンピ』記事一覧
全記事サイトマップ
