セルフオマージュ
ワンピースを読んでいると「ん?過去に似たようなの無かった?」と感じることありませんか?
例えば扉絵のコレとか↑
似たようなシーンで同じようなセリフを言うコレとか↓
これは『アハ体験』と言って、「あの時のアレだ!」と気づいた瞬間に脳にアドレナリンが出る脳科学の仕組みを利用しています。
つまりワンピースにハマる理由は
過去と同じシーン見つけた!
→アドレナリン分泌
→快感
→ワンピースは気持ち良い
と、中毒を起こす罠があるからかも知れません。
この表現方法をセルフオマージュと言います。
(セルフパロディとも。オマージュの方が響きが好き)
ただ”アハ体験”が得られるだけでなく
『またあのシーンが見られる⁉︎』
という”期待させる”ためにも使われ、実際に期待を裏切りません。
例えばウソップの覇王色ごっこ。
ちゃんとワノ国編が終わる前に『相変わらずスゲェ”覇気”のシャンクス』が登場しましたよね。
このように”予習・復習”を促す『サイン』になっているんです。
そして今週は”サインだらけ”でした。
解説します。
魚人島編オマージュ
魚人島編といえば
- 古代兵器
- 泣き虫
- 旧四皇のナワバリ
- 再会を約束した仲間
- 残された大きな船
がワノ国と共通しています。
それを凝縮したようなサインがこのコマ↓
アングルがそっくりですね。
四皇のナワバリ
高値で売れる人魚が取り放題の魚人島。
ポーネグリフの読み書きができる”光月スキヤキ”が存命で、ロードポーネグリフとプルトンが在るワノ国。
海賊にとって重要な2つの国は旧四皇に守られていました。
その2人が同時に落ちるも、すぐに新しい四皇の旗で守られることになります。
魚人島へは事前にジンベエが許可を出しているので、すでに旗は差し替えられていることでしょう。
弱虫卒業と再会を約束した仲間
ワノ国編で誰が仲間になるのか?
読者みんなが期待した新クルー加入はひとまず保留になりました。
しかしこの別れ方はジンベエを勧誘した魚人島とそっくりな状況です。
弱虫卒業を約束したモモの助と、泣き虫卒業を約束したしらほし。
そして”仲間”の名前はちゃんと呼ぶルフィが『ヤマト』と呼んだ。
これはそういうことですよね…↓
ただ、このシーンが掲載された66巻は発売日は2012年5月。
で、正式に操舵手として加入した”お控えなすって‼︎”が掲載された97巻は2020年9月発売です。
8年越しで正式加入したジンベエの初陣が四皇との全面戦争直前ということは、ヤマトの正式加入は麦わら大船団が集結する最終決戦の直前なんだろうなぁ…
5年後くらい?
ちなみに過去の記事でも散々言いましたが、ワンピースの最終決戦は北欧神話の”ラグナロク”オマージュになると予想しています。
元ネタでは戦争の先陣を切るのがフェンリルとヨルムンガンドという怪物で”狼”と”大蛇”なんです。
つまり”ヤマト”と”モモの助”ですね。
クロスギルドの3人が初登場した回
まだまだ今週分のセルフオマージュの解説は続きます。
先週1056話で大きな話題になった”クロスギルド”
この3人がそれぞれ初登場した編のラストも盛り込まれていたことに気付いて”アハ体験”しました。
バギー編
自分達だけ別れも告げられずに怒り狂うモモの助と錦えもん。
「こちらにどれだけの恩があると思っている!それなのに何も言わせぬつもりか!」
これはバギーと対決したオレンジの町編のラストシーンのセルフオマージュです。
ミホーク編
怒り狂うモモの助と錦えもん。
殴る・噛み付く・切り捨てる!と散々強がった挙句に寂しくて号泣。
これはミホークと対決したバラティエ編のラストシーンのセルフオマージュです。
クロコダイル編
見開きでデカデカと描かれた”姫の名言”
見開き・姫の名言・扇
これはクロコダイルと対決したバラティエ編のラストシーンのセルフオマージュです。
よく見るとビビに化けたイガラムの手にも扇が!