エッグヘッド事件の要点
奴隷にされそうな魚人族をかばってルフィが天竜人を殴り飛ばしたのがシャボンディ諸島の事件
自我を失う直前にくまもこの事件を目撃していました。
肩書きに焦点を当てて事件を要約すると…
- 奴隷にされそうだった魚人族の友達を守るため
- 革命軍トップの子であるルフィが天竜人の子を殴り飛ばし
- 海賊の子であるウソップが天竜人の親を押し潰して危害を加えた事件
この太字をよく覚えておいてください。
革命軍によって救出・修理されていたくまが突然走り始めたのは、どうやらサターン聖が「自爆スイッチ」を押した事がキッカケだったようです。
しかしベガパンクによって「自爆スイッチ」は「完全停止スイッチ」に差し替えられたので、爆発まではしないが動かない植物状態になるはずでした。
いわゆる脳死の状態になるような停止スイッチだったと思います。
ベガパンク自身がノミノミの実の脳ミソ人間だけに、脳の機能停止=脳死=死人同然と言う解釈でしょうか
それなのに動き出したくま
あれ?そう考えると、脳も内臓も皮膚も筋肉も血液も神経も声帯もないのに、喋って動いて食べて飲むガイコツってすごいな…
魂ってどれだけ有能なんだ?
脱線してしまったので話を戻します
くまが動き出したキッカケは判明しましたが、動力と目的はまだハッキリわからないですね。
動力はどうやらバッカニア族の特性によるところのようなので今後の説明を待ちましょう。
では、くまの目的は何だったのか?
カマバッカ王国を飛び出したくまの行動を大きくまとめると…
- 愛する我が子を外敵から守った
- 子を抱きしめて愛情表現をした
これは全生物共通の本能的な行動と言えます。
人間も動物も、親になったら本能的に子を育てるし守ります。
このような抽象的な考え方になったヒントは赤犬のセリフからでした。
「意志も…心も…全て失った”人形”がよ」
つまり、人の形をした動物として考えてみました。くまだけに。
で、人と同じ形を動物だが、知能も記憶も意識も無い。
でも、生物の本能だけは残っているから、子を持つ生物の本能としての行動に出たんだと思います。
だとすると、人間の肩書きも契約も全て関係ありません。
人と人との間で交わされた約束なので、人と野生動物との間に契約なんて成立しないので、世界最高権力者だろうが、子供が危険に晒されていたら敵を排除するのみです。
一番最初に暴走したチョッパーみたいなもんですね。
それが結果として
- 元革命軍で元海賊で現役の奴隷が世界最高の権力者を殴り飛ばし、倒壊した建物によって押し潰した
ということになり、人間社会のルールに当てはめると歴史的大事件として記録されることになりました。
ルフィが殴ってウソップが押し潰したシャボンディ諸島の事件を、くまは1人でどっちもやらかして伏線回収した見事なセルフオマージュですね!
世界のタブーがまた犯される
誰が何をされても決して天竜人には逆らってはいけないと言うのが世界のルールです。
力の無い一般人が逆らえば、その場で射殺されてしまいます。
仮に戦闘力の高い無法者が天竜人に逆らい危害を加えた場合は、それ以上の戦闘力を持つ海軍大将が軍艦を引き連れて仕返しにやって来ます。
多少腕に覚えがあったとしても海軍大将には勝てないので、絶対的な抑止力のはずでした。
なのに、天竜人の親子に重大なケガを負わせた麦わらの一味は、全員が2年以上も逃げ切れています。
さらに五老星相手の大逆事件にも関与しました。
世界政府としては威信に賭けてこの大罪人の一味と関係者全員を捕まえなければいけません。
万が一、再び逃がすような事が起こってしまい、それが世間に知られたら…
- 天竜人に危害を加えた海賊を海軍大将が2度も取り逃した
- 実は海軍大将は大したことないのかも
- 天竜人に危害を加えても逃げ延びている前例がある
- 天竜人にやり返しても絶対に死ぬわけじゃないのか…
- だったら自分も天竜人に仕返しして逃げ延びてやる!!
と考える人が必ず世界中に大勢現れます。
なので仮に、万が一にも麦わらの一味とベガパンクとくまとボニーを逃がしてしまったとしても、全てを包み隠して絶対に世間に情報が漏れないようにしなければいけません。
もし、この事件が世に出てしまえば、世界は天竜人への復讐に燃える人で溢れかえってしまいます。
だから絶対に知られてはいけない事件なのに…
もう世界が事件を知ってる前提で始まってるんだもんな…
天竜人が安心して外を歩ける世界は終わったようです。
黄猿の憂鬱
ベガパンク抹殺命令は、黄猿にとって本当はやりたくないキツイ任務でした。
でも海軍大将として命令に逆らうわけにはいかない。
自称”社畜”、生粋の仕事人間の黄猿は気持ちを押し殺して任務にあたっています。
途中で鉢合わせたボニーに対しても
「任務以外で知り合いを傷つけさせねェでくれよぉ…」と軽くどかす程度の攻撃でした。
なのに「”くま”までやって来ちゃ役者が揃いすぎ」です。
しかもその”くま”は目の前で五老星を殴り飛ばしたので死罪確定です。
黄猿の心が持たない
くまとサターン聖との契約の場に居合わせ、全てを知っている黄猿
その後もたびたびエッグヘッドに寄っては楽しい時間を過ごしていました。
黄猿にとってもくまは尊敬や同情に値する人物で、友人と言っても良いほどの関係が築けているはずです。
なのにくまも殺さなきゃいけなくなった黄猿はもう心が持たないんですね。
そういえばエニエスロビーの現在は?
- マザーフレイムでできたのと同じような海の穴
- 一年中昼間の『昼島』→太陽の神の加護?
- バスターコールが発動した島
これだけエッグヘッドのセルフオマージュ要素を持ちながら一切が明かされていないエニエスロビー
今どうなってるんだろう
といったところで今回はお開き。
また来週。
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