初期
エレファントガンやスネークショットが実在したことを発見したので他の技名についても調べてみたところ、ゴムゴムのピストル(火縄銃)からスターガン(自動小銃)までの銃の歴史が面白かったので紹介します。
ゴムゴムの銃(ピストル)
一番最初に使われたルフィの代名詞的な必殺技
左右のどちらの拳で撃っても技名は一緒です。
ちなみに…
- 近海の主は右手
- アルビダは左手
- ヘルメッポは右手
で倒しています。
1巻のイラストでわかるように、初期の技名は中世の古いピストル、火打石で点火するタイプのフリントロック式・パーカッションロック式のピストルを指します。
ゴムゴムのバズーカ
両手で掌底を打ち込み敵を吹っ飛ばす技
バズーカは携帯式 対戦車ロケット弾 発射器の愛称
なので固かったりデカかったり防御力が高い敵を戦車に見立てて使われがちです。
ゴムゴムの鐘
キャプテン・クロへのトドメや、魚人島で鉄の盾相手に使った頭突き技。
ヘッドバットと呼ばれる技ですが、使用者自身が脳震盪を起こしたり後遺症が残りやすいことから、多くの格闘技で反則技とされています。
技のイメージは寺にある釣鐘なので、鐘を突く木の棒の名称からゴムゴムの撞木(しゅもく)では?
ゴムゴムの大槌(おおづち)
首領・クリークへのトドメとして初めて使われた投げ技。
槌とは主に地面に杭を打つためのハンマーのこと
ルフィの足がハンマーの持ち手の柄、クリークの頭がハンマーヘッド
これもゴムゴムの鐘と同様に、遠くから見ている人にはそう見えるかな?という視点で名付けられています。
つまりルフィは、周りから自分がどう見えているかを考えながら戦っている事になりますね。
ゴムゴムの戦斧(オノ)
アーロンへのトドメとして使われた片足での踏み付け技。
戦斧(せんぷ)と書いてオノと読みます。
戦斧はヴァイキングが好んで使った武器ですが、主に真下に向けて攻撃するので斧を使った薪割りのイメージですね。
ゴムゴムのスタンプ
Mr.3へのトドメに使われた水平方向への踏み付け技。
フット・スタンプはプロレス技の一種でフット・スタッブとも呼ばれます。
敵に自分の靴底の痕を付けるほど足の裏で強く踏み付けるので、ハンコ(スタンプ)ということですね。
ゴムゴムの銃乱打(ガトリング)
クロコダイルに効かなかったパンチの連打技。
ガトリング砲はアメリカの発明家リチャード・ジョーダン・ガトリングによって製品化された連射可能な銃砲のこと
人の名前だったんですね。
ゴムゴムの暴風雨(ストーム)
クロコダイルへのトドメに使われたパンチの連打技。
ゴムゴムの風船で溜めた息を吐き出して宙に浮き、真上にパンチを連打
自分の位置を変えずに足を踏ん張って連打するガトリングに対して、ストームは自分が敵に向かって突進しながら連打します。
スリラーバークでは水平方向に突進しました。
ゴムゴムの黄金回転弾(おうごんライフル)
エネルへのトドメに使われた技。
ライフル銃にはライフリングという螺旋状の溝があり、銃弾が回転することで空気抵抗があっても命中率が下がらず、命中時の貫通力が非常に強い。
初めからエネルを貫通して後ろの鐘を鳴らす目的で攻撃したことがわかる技名です
ゴムゴムの連接鎚矛(フレイル)
フォクシーへのトドメに使われた技。
フレイルとは棍棒の先に鎖で打撃部分を連接した武器で、別名モーニングスター
ちなみに構想段階のナミの武器はデッカい戦斧かモーニングスターか迷っていた時期があった。
一旦は女性らしく棍棒に落ち着いたが、ゼウスを手に入れた事で初期構想通りにモーニングスターの要素が加わった。
ゴムゴムの銃弾(ブレット)
ウソップとの決闘でトドメの一撃となった技。
ブレットとは字の通り銃弾の意味。
ピストルやライフルよりは殺傷能力が低い技名に思えます。
ギア2(セカンド)
足をポンプに血流を一気に上げて爆発的な瞬発力を得るパワーアップ方法。
常人なら血管と心臓が破裂するほどの負荷がかかるが、ゴム人間なので耐えられるという理屈。
技名に”JET(ジェット)”が付く
ゴムゴムのJET(ジェット・)バズーカ
ブルーノへのトドメに使われた技。
多くの敵を吹き飛ばしてきた”バズーカ”ですが、ブルーノは前のめりに倒れる根性を見せました。
ゴムゴムのJET銃乱打(ジェットガトリング)
ルッチへのトドメになった技。
”銃乱打”でガトリングと読みます。
ゴムゴムのJET銃(ジェットピストル)+武装色
パシフィスタを一撃で倒した攻撃。
覇気を纏ったのに技名が変わっていない貴重な一撃です。
ギア2状態で回転してないパンチ+武装色なので、本来なら”ゴムゴムのホークガン”のはずですね。
ギア3(サード)
スピード重視のギア2に対し、ギア3はパワー重視の強化方法。
指の骨を噛んで風船のように息を吹き込み、骨の中に空気を送る。
空気と書いて”パワー”と読みます。
技名に巨人族をイメージして”ギガント”が付く
ゴムゴムの巨人の回転弾(ギガントライフル)
パシフィスタ PX-4へのトドメに使われた技。
ギア3でトドメを刺したボス級の敵がほとんどいませんでした。
ゴムゴムの巨人の(ギガント)つっぱり
ギア3で仕留めたボス級の敵が居なすぎて、浦島を出してしまいました。
ゴムゴムのJET砲弾(ジェットシェル)
モリアへのトドメになった技。
一応これをギア3とします。
実際はギア2にギア3の合わせ技。
ルフィ自身への負担が大きく、仲間からめちゃくちゃ心配されました。
既存の技+武装色=動物の名前に進化
ここからは、動物の名前が付いた技の名前を全部紹介します。
ゴムゴムの象銃(エレファントガン)
ギガント・ピストル+武装色はエレファント・ガン。
これも実在の武器の愛称です。
元々はゾウなど大型動物の狩猟用に使われる大口径の猟銃の通称でしたが、対戦車用などの大口径のライフル銃全般を指すようになりました。
銃弾の大きさは口径の大きさ。
それをルフィの拳の大きさで例えています。
ゴムゴムの象銃乱打(エレファントガトリング)
大口径の銃弾(エレファント)の乱打なので
エレファント ガトリング
ゴムゴムの”雷将”象銃(トールエレファント・ガン)
謎の雷エフェクトが出た技。
調べてみたところ、映画「STRONG WORLD」のキメ技でも同じことがありました。
映画で使われた”ゴムゴムの巨人の雷斧”という技は、ギア3で巨大化した足に偶然落雷を受け、帯電した足を武器にして踏み付けるという技です。
その雷がまだ体に蓄積されていたのかな?
ゴムゴムの蛇銃(スネークショット)
効果音が「ガブッ」なので噛みつき風の握撃です。
スネークショットも銃系の武器用語で、別名ラットショットとも呼ばれています。
ライフルやショットガンで撃てる ネズミや蛇などの害虫駆除用の威力の低い散弾のこと。
ゴムゴムの火拳銃(レッドホーク)
伸びると熱を帯びるゴムの性質を利用した攻撃に武装効果をプラスした技。
これも拳銃関係の名前です。
スターム・ルガー社の44口径マグナムリボルバーにレッドホークという名前が付いています。
この名前の”レッド”と”ホーク”それぞれに意味を持たせ、別の技名に応用されています。
ギア1の時に使っていた技に”武装硬化”をまとったら”鷹”、燃える時は”レッド”がプラスされます。
実際に例を見ていきましょう。
ゴムゴムの鷹(ホーク)ライフル
なのでこの技は”ゴムゴムのライフル”+”武装硬化”という意味。
大口径になり銃弾も大きくなって威力が上がったということ
ゴムゴムの鷹銃乱打(ホークガトリング)
ゴムゴムのガトリング + 武装硬化 という意味
大口径の銃乱打
ゴムゴムの鷹鞭(ホークウィップ)
パンチ技だけでなく蹴り技にも応用されました。
ゴムゴムのムチ + 武装硬化 です。
ゴムゴムの鷹(ホーク)スタンプ
ゴムゴムのスタンプ + ギア2 + 武装硬化です。
ゴムゴムの灰熊銃(グリズリー・マグナム)
これまでのパターンから、尾田先生はルフィの技を実在の銃火器から付けていると仮定して、グリズリーの名を持つ銃があるか調べてみたらありました。
L.A.R.マニュファクチャリング社のグリズリー・ウィンマグは口径可変型といって、サイズの違う弾丸が撃てる優れものです。
ゴムゴムのタコスタンプ
エネル戦での”たこ花火”のように
狙いを定めずに闇雲に打つ攻撃は”たこ”の名前を付けがちです。
”武装硬化”したのでカタカナの”タコ”になったんでしょうか。
ゴムゴムの鷲(イーグル)バズーカ
タコは例外だとしても、それ以外の動物は銃の名前が由来でした。
イーグルの付く銃の名前は有名です。
M.R.I.リミテッド社のデザートイーグルは、大口径マグナム自動拳銃としての地位を確立し、現在でも一般販売される中で最大級の威力を持つ。
ここまでが実在の銃火器をモデルにした技の名前で、ギア4からは尾田先生のオリジナルだと考えられます。
ギア4(フォース)
武装色をまとった腕に空気を吹き込む「筋肉風船」と称し、全身(または手足)の筋肉を膨らませて巨大化するパワーアップ方法
イメージは車のタイヤに使われるゴム
ギア4「弾む男(バウンドマン)」
ギア4の基本形態
弾力が上がり過ぎてまともに立てず、常にゴムボールのように弾んでいる
ゴムゴムの猿王銃(コングガン)
「コング」とは1933年の映画「キングコング」に登場する怪物の名前で、この映画の影響で日本では「大型の類人猿」または「ゴリラの英名」だと広く誤解され定着しました。
モンキー・D・ルフィだけに、猿系の技名が今後のルフィの代名詞になりそうです。
ゴムゴムの犀榴弾砲(リノシュナイダー)
この技の名前は第一次世界大戦で使用されたフランス最初の戦車シュナイダー社のシュナイダーCA1から取られたと考えられます。
※ドフラミンゴはフランス帝国の皇帝ナポレオンがモデルと過去に散々言ってますからね。
ゴムゴムの大蛇砲(カルヴァリン)
これはラテン語で「蛇のような」という意味のカルバリン砲という大砲の名前です。
本当にルフィって銃火器に詳しいですね。
ゴムゴムのダブル大蛇砲(カルヴァリン)
両手に大砲を持っているイメージですね。
ゴムゴムの獅子(レオ)・バズーカ
ライオン系は尾田先生のオリジナルだと思います。
(一応探しましたが、銃火器系にはなかったです)
サニー号のピークヘッドや、トンタッタ属のレオなど、重要な意味を持つ動物な気がしますね。
ゴムゴムの大猿王銃(キングコングガン)
コングがそもそも映画「キングコング」のことです。
ゴムゴムの猿王群鴉砲(コングオルガン)
これは実在の銃火器から。
オルガン砲・・数十門の砲を一斉に撃てるよう並べた武器。
鴉(カラス)の字が使われているのは、上空から打ち下ろす攻撃だからでしょうか。
ゴムゴムの猿王回転弾(コングライフル)
ギア4が当たり前になってくると、基本技の頭に怪物の名前が付くようになります。
ギア4はキングコング→猿の怪物
ギア5はハヌマーン→猿の神 のための伏線ですね。
ゴムゴムの猿王銃乱打(コングガトリング)
キングコングが銃を乱打
こんな攻撃 カイドウ以外なら耐えられないでしょうね。
ギア4「タンクマン」満腹バージョン
「バウンドマン」が全身にまんべんなく”筋肉風船”をまとう基本姿勢だとして、「タンクマン」は腹まわりに集中して”筋肉風船”をまとっています。
ゴムゴムの風船の状態でギア4になったイメージでしょうか。
ゴムゴムのキャノンボール
キャノンボールはそのまんま「大砲の弾」を意味する用語です。
ギア4「スネイクマン」
「スネイクマン」は腕と足に特化して”筋肉風船”をまとったスタイル。
バウンドマンより技のスピードと機動力が上がり、パンチ技も変幻自在となる。
ちなみに蛇は聖書で悪の化身とされていますが、人間が一番最初に信仰した神も蛇です。
シュメール神話のナーガ信仰とか、日本も白蛇を神の使いと言いますね。
あとはマヤ文明のケツァルコアトル(毛の生えた大蛇)
コレのことです↓
それがひっくり返されて悪の化身にされた。
権力がひっくり返ったんですね。
この辺の話は今後どこかで記事にします。
ゴムゴムのJET大蛇砲(ジェットカルヴァリン)
JETが付くことでギア2のようなスピード感をイメージしやすくなっています。
ゴムゴムの黒い蛇群(ブラックマンバ)
ブラックマンバはキングコブラに次いで、世界で2番目に長くなる毒蛇の名前。
「コング系」がパワー系、「毒蛇系」がスピード系の大技というイメージの定着を狙っている技名だと考えられます。
ゴムゴムの王蛇(キング・コブラ)
「スネイクマン」最大の大技。
世界最大の毒蛇の名前です。
”流桜”習得後
カイドウの硬い鱗を突き抜けて体内へ攻撃を届かせるために習得した、一段上の武装色。
ゴムゴムの業火拳銃(レッドロック)
ギア3 + 熱を持つゴムの性質 + ”流桜” でゴムゴムの業火拳銃(レッドロック)
「覇王色」をまとった後
ワノ国編でルフィの進化が止まらない。
このシーンを初めて読んだ日は興奮して眠れませんでした。
ゴムゴムの怪鳥銃(ロックガン)
”ゴムゴムのエレファントガン”の武装色が”覇王色”に変わると怪鳥になります。
元々はピストルの点火方式だった”ロック”が、「シンドバッドの冒険」に登場するロック鳥の意味を持つようになりました。
ちなみにロック鳥は超巨大な鳥で、ヒナに与える餌として象を捕まえます。
エレファントを餌にする怪鳥なので、エレファントガンよりも強い技ということです。
ゴムゴムの怪鳥銃乱打(ロックガトリング)
それの連打は当然、ロックガトリング。
一覧にするとわかりやすいですね。
ゴムゴムの九頭蛇(ヒュドラ)
こっちは「スネイクマン」の状態で覇王色。
実在する最大の毒蛇「キングコブラ」の上なので、神話に登場する毒蛇「ヒュドラ」です。
ここでも人類が最初に信仰した蛇をルフィに当てています。
ゴムゴムの覇猿王銃(オーバーコングガン)
オーバーとは・・・「越えること。越すこと」
猿王が覇王色を纏ったから覇猿王
動物系「ヒトヒトの実」幻獣種モデル”太陽の神ニカ”覚醒
ギア5(フィフス)
ルフィ自身に神の能力が覚醒したことで、やっと猿系の大技に「猿の神」の名前が使えるようになりました。
ゴムゴムの猿神銃(バジュラングガン)
バジュラングとはハヌマーンの別名です。
ゴムゴムじゃないルフィの能力は何だ!と考察界がザワついた中で有力とされていた「ハヌマーン」
能力そのものではなく、技の名前に採用されていたんですね。
しかし、ルフィの語彙力が凄すぎますね…
関連記事
ギア5のスターガンは半自動小銃。20世紀の銃に進化↓
『キャラのモデル』シリーズ
続編はコチラ↓