航海士とモスクとオランウータン
共通点1「先が尖った赤い屋根」
モックタウンで”ベラミー海賊団”が貸切にしていた水上ホテル。
ホテルだけじゃなく、ベラミーとルフィが戦った街の建物も全てがこの”尖った赤い屋根”でした。
この建物はジャワ州スマラン市にある”三保洞(サン・ポー・コン)”がモデルです。
ここは中国人の航海士”鄭和(ていわ)”を祀る寺院です。
鄭和は14世紀前半、”中国の皇帝”の命を受け、計7度の大航海の指揮を委ねられた航海者。
インドネシアを拠点にインド、アラビア半島、アフリカはケニアまでの大航海に成功していた偉大な船乗りです。
ストーリーには直接関係ありませんが、歴史に名を残した偉大な船乗りに敬意を表して、コッソリ関連施設を描いたりするんです。
粋ですねェ!
共通点2「モスク型の家」
”モンブラン・クリケット”の住む家は、童話「うそつきノーランド」をモデルにしたベニヤ板でした。
この建物が実際にインドネシアに存在します。
1968年にインドネシア初のモスクとして建てられた”アンヌールモスク・ペカンバル”です。
共通点3「人類の祖先」
猩猩(しょうじょう)とは、オランウータンを指す漢字
それに合わせてゴリラも和名では大猩猩(おおしょうじょう)と言う。
オランウータンのほとんどはインドネシアの”スマトラ島”と”ボルネオ島”に生息しています。
また、ジャワと言えば人類の起源に迫る大発見”ジャワ原人”の化石が見つかったことでも有名です。
世界遺産サンギラン初期人類遺跡で見ることができます。
以上、三つの共通点から、ジャヤはジャワ島・スマトラ島があるインドネシアだといえます。
ノックアップストリームは実際に起こった災害
それは1815年4月10日、インドネシア中南部・スンバワ島にある”タンボラ山”で起こった。
噴火時の爆発音は約1700km先のフィリピンやオーストラリアまで届き、500km北東にあるマドゥラ島では”火山灰による暗闇”が3日間続いた。
このインドネシアで起こった歴史上最大の噴火が、突然来る”夜”と”ノックアップストーム”のモデルと考えられます。
『モデルの国』シリーズ
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