ベガパンクの研究とシーザーの応用【人造悪魔の実スマイル】

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ベガパンクとは

ベガパンク
出典:ONE PIECE 50巻 尾田 栄一郎

若き日のDr.ベガパンクは『血統因子』を発見したことで世界政府に逮捕されました。

しかし、処刑されるどころか現在は世界政府の科学班の中心的存在になっています。
代表作は人間兵器”パシフィスタ”。

他にも海楼石を軍艦の船底に敷いて”凪の帯カームベルト”を横切る航路や、人造悪魔の実、モノに悪魔の実を食わせる技術など、次々と新技術を開発しています。

ベガパンクの大発見

血統因子
出典:ONE PIECE 84巻 尾田 栄一郎

”血統因子”を発見したベガパンクを危険視し、すぐに研究チームごと買収した世界政府。

それほどまでに重要な血統因子とは何なのか?
ヨンジが説明したコマの中で描かれた血統因子はどうみてもDNAですね。

ヒトの遺伝子情報がなぜ危険なのか。
そして、なぜ世界政府は研究チームごとベガパンクを買収したのか?

それは世界政府が何百年も実験を続けていた兵力を得るための重要なヒントだったからでしょう。

巨人兵

人の巨大化
出典:ONE PIECE 68巻 尾田 栄一郎

パンクハザードでは世界政府による人の巨大化実験が続けられていました。
その目的は”巨人の兵士”であり、圧倒的な兵力で世界を支配するためです。

大量の古代巨人族の死体が冷凍保存されていることから、少なくとも古代巨人族が生きていた頃から世界政府の実験は続いているということがわかります。

古代巨人族
出典:ONE PIECE 67巻 尾田 栄一郎

三つ編みの巨人、腕組の姿で凍っている巨人、一際顔面が大きい巨人…

これだけの巨人が一ヶ所に集まり、腕組したまま自然に凍りついたとは考えられないので、ヒエヒエの能力などで一瞬で凍らされたのでしょう。

そして必要なだけ血統因子(DNA)を取り出して実験したんでしょうね。

ヴィンスモーク・ジャッジによる血統因子の応用

クローン兵
出典:ONE PIECE 84巻 尾田 栄一郎

ベガパンク逮捕後も政府の手から逃れ、複製クローン兵の生産と自分の子供の改造に成功していたヴィンスモーク・ジャッジ。

クローンも生まれてくる子供の遺伝子操作も、血統因子(DNA)の存在を知らなければ不可能な研究ですね。
つまり、ジャッジも血統因子の発見に立ち会っていたが世界政府から逃げ延びたということになります。

ということは、ジャッジが成功した研究くらいベガパンクも出来て当然ですよね。
ここで一旦ベガパンクが出来そうことをまとめてみましょう。

  • 血統因子(DNA)の応用で生物の遺伝子操作
  • バルジモアで動物に施したサイボーグ手術
  • ジャッジが成功したクローン作成と胎児の遺伝子操作

では、世界政府が何百年も研究し続けた”巨人兵”は作ることができたのか?
答えは「巨人は作れたが、兵士と呼べる完成度ではなかった」

「古代巨人族」の失敗作

古代巨人族
出典:ONE PIECE 98巻 尾田 栄一郎

おそらく、パンクハザードの死体から血統因子を取り出して、クローン技術を使って古代巨人族を再現するところまでは出来たのでしょう。

カイドウの部下になっていた”ナンバーズ”がそれです。
ビッグマムからは「失敗作」と呼ばれていましたが、原因はおそらく製作コストでしょう。

例えばジェルマのクローン兵士は、成人が5年で作れます。
では成人の巨人クローンを作るには何年かかるでしょうか。

ワンピースに登場する巨人族は平均身長20m。通常の人間の10倍の大きさです。
そして寿命は人間の3倍。

つまり5年で出来上がったクローン巨人は、体だけ成人並に育ったものの、脳が育たなかった。

体も脳も成人レベルの巨人兵を作るには、ジェルマのクローン兵の3倍の年月と費用がかかることが判明したのでしょう。

ワノ国で「失敗作」と呼ばれていた古代巨人族は、フランキー将軍をオモチャにしようと追いかけたり、言葉を話せなかったりと、どこか未熟でしたよね。

皮肉なことに、天才科学者によって世界政府の長年の夢が実現不可能であることが証明されてしまったことになります。

しかしすぐ様、代わりの最強兵士案を出したベガパンク

クローン技術 × サイボーグ技術

ベガパンク フランキー
出典:ONE PIECE 61巻 尾田 栄一郎

ベガパンクの検証によって世界政府の巨人兵団計画は終わりました。

落ち込む担当者を見てベガパンクは不思議に思ったことでしょう。

「そもそも最強の兵士=巨人という考え方が古くないか?
七武海の見た目 × 改造人間サイボーグ × ロギア の方がどう考えても最強でしょ?さらにクローンで大量に作れば良くね?」

と言ったかどうかは分かりませんが、パシフィスタが大量に現れたことがその答えではないでしょうか

パシフィスタ
出典:ONE PIECE 57巻 尾田 栄一郎

※あくまでも考察です。

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シーザーによる応用

応用
出典:ONE PIECE 70巻 尾田 栄一郎

パンクハザードの爆発事故までベガパンクと一緒の研究チームで研究していたシーザーは、ベガパンクの残した研究資料と、世界政府が残した研究施設を使い”スマイル”を大量に作っていました。

人造悪魔の実”スマイル”

スマイル
出典:ONE PIECE 94巻 尾田 栄一郎

シーザーによる暴発事故と赤犬と青キジの決闘よりも昔のパンクハザードは生命溢れる緑豊かな島だったと言います。

ということはベガパンクが作った”人造悪魔の実”は、”悪魔の実が成る木”も当時のパンクハザードにはあったんじゃないでしょうか。

しかし、爆発事故と決闘による気候変動で生命が育ったない島になったので、ドレスローザのSMILE農園が新たに必要になったと考えられます。

”SAD”の作り方

SAD工場
出典:ONE PIECE 69巻 尾田 栄一郎

農園の樹がSADを溶かした水を吸収することでスマイルの実が成ります。
では、SADはどうやって作られたのか。

これはおそらく豚骨スープと同じ仕組みです。
捕まえた動物の脊髄か脳

遺伝子が詰まった重要な部分を砕いたり煮込んだりして液体にします。
余った部分は焼却炉で処分でしていたのでしょう。

シーザー レーザー
出典:ONE PIECE 67巻 尾田 栄一郎

そこへ七武海になったローがやってきて、処分される予定の大量の動物の死体と、下半身が麻痺して動けなくなった茶ひげ海賊団を見て有効活用を思い付いたのでしょう。

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