ルッチとルフィの共通点
例えばルフィとドフィは…
- ゴミ山にアジトを作り血が繋がらない家族と過ごした過去
- 国民を苦しめる国王を倒した実績(リク王、ワポル)
- 覇王色持ち
- 仲間想い
- 天竜人嫌い
と、出会い方が違えば友達になれそうなほどに境遇が似ていました。
ルッチとルフィも同じような意図を感じたので比較してみましょう。
十字とバッテン
ルッチの背中には砲弾の跡でできた十字の傷があります。
これは世界政府のシンボルを背負っているということです。
一方、ルフィは胸には赤犬に付けられたバッテンの傷があります。
これは海賊旗を胸に刻んでいるということです。
技名に「銃」
ルッチの趣味ではなくサイファーポールの伝統的な技名かもしれませんが、銃に例える技名がルフィと同じです。
六式を極めた者だけが使える最大奥義”六王銃”から、尾田先生は「極めた者」の意味で「王」を使っていることがわかります。
この考え方で「海賊王」を考察すると「海賊を極めた者」となります。
ただ、何をどうしたら海賊を極めたことになるのか、その定義は不明なままです。
”六王銃”と1文字違いの”猿王銃”
想像ですが、ルフィの技名がピストルからガンに変わったのはルッチの影響だと考えます。
「六王銃の威力、凄かったなァ」
→「”ガン”と”ピストル”は同じ意味だけど、”ガン”の方が強そうだなァ」
→「ハンコックも小技に”ピストル”付けてたし」
→「よし、次の大技は”ガン”にしよう」
という思考があって”ゴムゴムのエレファント・ガン”になったんじゃないでしょうか。
単純で素直な性格
1076話で目立ったのは素直で単純なルッチの性格でした。
自分が不利になるような質問にも正直に答えてカクに怒られ、ルフィの挑発にもすぐに乗る素直さ。
潜入捜査の任務の間は、ハトを使った腹話術で欠点をカバーするという斬新なアイデアで乗り切りました。
一方のルフィも単純で素直で嘘が付けない性格ですが、ルッチに比べれば嘘のレベルは上がっているようです。
少なくとも電伝虫を使って、相手が敵で、誰かを庇う時には堂々と嘘が付けるようになりました。
対照的な「育ち」
幼少期から政府の施設で訓練を受け、どっぷり政府の思想に染まって育ったエリートのルッチ。
その性格は獰猛で血に飢え、殺しの命令を待つケモノです。
善悪の判断は世界政府に任せ、自分は与えられた任務をこなすだけ。
ある意味セラフィムと同じような存在です。
まとめると…
- 幼少期から世界政府の思想にどっぷり浸かった殺しのエリート
- 正義を言い訳にしている自覚はあり、掲げる正義は『必要悪』
- 自分の意思ではなく命令に従うだけの人生
ルフィの場合
ルフィは大人から教育を受けず、義兄弟たちに助けられて自然の中で自由に育ちました。
その結果、常識は無いが意志が強く、人の話は聞かないが他人を思いやる気持ちは強く、ワガママだが悲しむ他人を放って置けない性格に育ちます。
まとめると
- 教育を受けずに育った野生の人間
- 他人が決めた善悪の基準ではなく自分で判断
- 究極のワガママ
ライバル候補?
こうして比較してみると、悟空とベジータ、ゴンとキルアのように主人公とライバルの関係か?と思うようなキャラ設定です。
まだルフィのライバルとしてはもう一段階レベルアップが必要に思えますが、果たしてルッチはエッグヘッド編で完全に役目を終えるのか、それともラストまでルフィに関わり続けるのか?
今後もルッチから目が離せません。
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