第828話のセルフオマージュ

ヤマトの扉絵シリーズVol.33
「お玉から河松へ、あみ笠預かり、いざ白舞へ」
かつて敵対していた雷ぞうとお玉、さらには格下の部下だったスピードにさえお辞儀をするうるてぃ
もう完全にヤマトの子分として割り切ったようですね
これならいずれヤマトが麦わらの一味に合流しても、うるティが噛み付くことはないでしょう
で、今回の構図はコレに近いですね↓

うるティが泣いて感謝を伝えた所はゾウ編のペコムズ(第812話)
雷ぞうに食料を分けて貰った所はゾウを出発する時のルフィ(第822話)
その続きだから第828話の扉絵のオマージュという流れです
さて
お玉とスピードが抜けて、代わりにゾオン系古代種の能力者2人がお供になりました
ヤマトを含めて3人の共通点はツノがあるゾオン系の能力者…
これは新・百獣海賊団といったところでしょうか?
となると、やっぱりササキも加わりそうですね

ササキはたぶん
ウォーターセブンのココロ婆さんの息子でチムニーの父親です
フランキーと戦ったのも同郷対決という裏設定があったに違いない
なので絶対に良いヤツだと思います


第828話との比較

今回の第1148話は
子供を人質にするソマーズにナミが怒るも
「学校が大好き」「自分のせいで学校がなくなるのは嫌」「わたしは大丈夫!」
と健気に強がるローニャ
そしてローニャ落下のカウントダウン「2」「1」
という内容です
では、扉絵でオマージュされた第828話がどんな内容だったかと言うと…
- タイトルが”1と2”
→カウントダウン「2」「1」 - プリンが良いヤツとして描かれる
→ローニャが良いヤツとして描かれる - ペドロがプリンを人質に取り、ナミが怒る
→ローニャを人質にしたソマーズにナミが怒る

- 大好きだった姉(ローラ)の話と、サンジを好きになったことを語るプリン
→学校と友達が大好きだと語るローニャ - 「サンジには振られたけど、もっと素敵な相手が現れるかも」と健気に強がるプリン
→「わたしは運がいいから落ちても大丈夫!学校を燃やさないで」と健気に強がるローニャ

ということで扉絵から中身までが完璧に第828話のセルフオマージュでした
となると先週予想した
軍子はプリンのように、自分の気持ちに正直になり裏切る説はたぶん当たりますね
プリンにスポットが当たりまくりだからです。
童話オマージュ・ジブリオマージュでもある

ローニャという名前は、スウェーデンの作家 アストリッド・リンドグレーンがキャラクターの名前として創作するまでは一般的な名前ではなかったとされています
その作品が『山賊のむすめローニャ』です
作者のアストリッド・リンドグレーンは、アンデルセンやグリム童話と並べられる、世界的に有名な子供向け作家です
海賊のむすめにあえてローニャと名前をつけた尾田先生が、知らずにやったはずがないのでこれは童話オマージュですね
この作品はジブリの宮崎吾朗もアニメ化しています
ということは、ジブリオマージュとも言えるのかな?

『山賊のむすめローニャ』の内容は
山賊の父親のもとに生まれたローニャが、敵対する山賊の息子・ビルクと出会い、親の反対を押し切って親友になるという話。
生まれた立場に関係なく、自分の気持ちに正直に、敵対する相手でも良い人間関係を作る!
って、これそのまんまWCI編のプリンのことじゃないですか
でも、第1148話でプリンと重ねられたローニャは裏切るとかそういう立場にありません
じゃあプリンのように、敵対組織の気になる異性のために裏切りそうな女性キャラは…
軍子しかいないですね!

空島オマージュでもある

ロビン VS ソマーズの戦い方にも見覚えがありました
- 歴史的価値を理解しない輩に対してロビンがブチ切れ
- ”百花繚乱”からの高所から落下
- ”クラッチ”で背骨粉砕
これは空島編での神官ヤマ戦と同じです

また、途中で斬撃貝(アックスダイアル)を利用して斬撃を喰らわすところは
ギャバンの登場によってオマージュが完成します↓

斬撃と書いてアックスと読ませていますが、アックスとは斧のこと
→斧と言えばスコッパー・ギャバン
神の騎士団ソマーズとエネルの神官ヤマ
明らかに重ねてますね

さて
どうしてソマーズの腕は再生しなかったのでしょう?
ギャバンの武器か技が特殊なのか
それとも覇気が通用するのかな
オハラオマージュでもある

人類の歴史が詰まった図書館や書物を消そうとするところとか
1人の女の子を追い詰めるところとか
ソマーズの言動がスパンダインっぽい

そして、ソマーズがロビンから攻撃される姿は
スパンダインの息子のスパンダムっぽい↓

- 子を人質に取られた海賊
- 敵対する山賊の子が親友になる童話オマージュ
- ジブリの宮崎親子、どちらもオマージュ
- スパンダイン・スパンダム親子の面影があるソマーズ
その共通点は…『親子』?
エッグヘッド編のくま・ボニー親子に続いて、エルバフ編でも親子がテーマなんでしょうか
というか、ワンピースの大きなテーマ
『受け継がれる意志』自体、基本的に親子で受け継ぐものだよなぁ…
といったところで今回はお開き。
また来週。
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