ノアの方舟【旧約聖書の場合】
創世記は
- 神が「無」だった暗い宇宙に「地球」と「光」を作り
- 次に「陸」と「海」と「植物」を作り、空に「太陽」と「月」と「星」を作り
- 次に「魚」と「鳥」を作り、「獣」と「家畜」を作り
- 最後に神の姿に似せて「人」を作った
と言う『天地創造』から始まります。
人間の創造後
はじめのうちは人間を可愛がって共同生活を楽しんでいた神でしたが、人間があまりにも言うことを聞かないのでエデンの園から追放してしまいます。
神に捨てられた人間は、定期的に「謝罪」と「楽園に戻りたい」という願いを込め、神にお供物を続けますが願いは聞き入れられません。
そうこうしている間に人口がどんどん増え、村が発展して人間の暮らしが豊かになっていきます。
すると人々は神へのお願いをやめるようになります。
唯一、信仰の厚かったノアの一族を除いて。
大洪水
世界の創造主への信仰を忘れた人間を「堕落した愚かな生物」だと非難し、神は人間を作ったことを後悔します。
そして、信仰を忘れずに正しく生きたノアの一族だけ残して人間を滅ぼすことを決めました。
神はノアに直接
「大洪水を起こすから、大きな方舟を作って備えなさい」と計画を伝えます。
言う通りに方舟を作り始めたノアは、周りの人間も助けようと必死に訴えかけますが誰にも相手にされませんでした。
神の起こした洪水は40日間も続き、ノアを信じなかった地上の生物は全て滅びました。
さらに150日のあいだ水は増え続け、ノアの方舟は流されてアララト山の山頂に引っかかりました。
標高5000mの山頂と同じ高さまで水面が上がったのです。
それをピークに水は徐々に引いていき、ノアの方舟がアララト山頂に乗ってから54日後。
世界に陸地が復活しました。
生き残ったのは、ノアの方舟に乗っていたノア夫婦と3人の息子夫婦の合計8人、それからつがいで船に乗せられた全ての動物たちだけ。
ノアの一族は洪水後の新しい世界の王になりました。
約束の方舟ノア【ワンピースの場合】
ワンピースに登場する「ノア」は船を造った人物ではなく「船そのものの名前」です。
その他、明らかになっている情報をまとめてみます。
ノアの情報まとめ
造られたのは大昔。
魚人島民が総出で造ったという謎の巨船が「ノア」
「魚人島を地上に移住させる」というオトヒメの夢は、魚人島の遠い先祖が試みて、無念のまま潰えた夢と同じだった。
つまり、ノアは魚人島民をまるごと地上に引っ越しさせる為の船として作られた。
ノアは海王類が引く為に作られた。
「魚人島民まるごと引っ越し計画」の貨物船ノアを動かす動力として海王類の力を使うことが決まっていた。
今となっては造船技術が謎なので、壊れたら基本的に直せない。
だから”約束の日”まで傷つけてはいけない。
ボロボロになったノアを直すには”あの一族”の力が必要だが、時代が代わった。
(絶滅した種族?)
ここまでが直接”ノア”に関する情報のまとめです。
聖書の内容とは違う点も似ている点もあります。
- 船を造ったのは大昔の魚人島の民全員で、一人の力ではない
- でも船を作れと命じたのはおそらくジョイボーイで、先代”太陽の神”ニカかも
- 船が造られた場所は最初から水中なので洪水が来ても関係ない
まさか「ノアが動き出す時には世界中の人間が滅んでいる状況」と言う点は一致しないですよね…
関係ありそうなこと
この街を取り囲む城門は、方舟伝説のノアの息子であるセム(セム族の祖先)が造ったとされています。
この門をモデルに描かれているのが、ゾウの背中の国”モコモ公国”の門です。
ということは、ミンク族はノアの方舟に登場する”つがいの動物たち”?
人間が滅んだ世界で魚人とミンク族と神に選ばれた一族だけが生き残る?
それはDの一族?
もしそうだとしたら、「ラフテルはピーターパンのネバーランドになる」と予想した記事の予想は当たることになります。
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