2022年3月14日発売の「週刊少年ジャンプ」に掲載された回の話です。
最後の一コマはヤバかったですね。ここ数年で一番興奮しました。
気になるルフィの今後については一旦置いといて、”CP-0の心情”、”カイドウのしくじり”、”水の無い上空の火事”について解説していきます。
CP-0にも感情はある
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”CP-0”の帽子を深く被る仕草が読者の議論を呼んでいましたね。
例えば高校野球なら、ベンチから”バントしろ”とサインが出たら、バッターはヘルメットの”つば”を掴む仕草が”了解”の合図になります。
1043話では、もう1人のCP-0が同じタイミングで同じ仕草をしていたので”何かのサインか”と思った読者も居たようですが、アレは殉職する仲間への”敬礼”ですね。
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そしてカイドウに殺されようとしている本人は
「”死”さえも天竜人の言いなりか」
「それも上司の命令とは言え、男の戦いを邪魔してその罰で殺されるなんて・・」
「自分の正義を貫けるドレークがうらやましい」
「何一つ自由などない人生だったな」
と、振り返って泣きそうになる顔を帽子で隠したんだと思います。
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今まで本編で描かれた”サイファーポール”の情報をまとめたので、これを見たら”帽子の解釈”を納得してもらえるでしょう。
サイファーポール0〜9
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世界各国に散らばって、世界政府に危険が及びそうな情報が無いかを調査・報告する”スパイ活動”が主な仕事の”サイファーポール”
その人材は”みなしご売り業者”から買い取った子供を訓練して作られる”従順で強力な政府の犬”です。
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世間に公表される機関はCP-1〜CP-8までで、数字が大きいほど強くなります。
海列車で登場したラーメン拳法の”ワンゼ”はCP-7。
表の世界ではかなり強い方だったんですね。
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世間に公表されていない”CP-9”には、”非協力的な市民”への殺しが許可されています。
CP-9を含む1〜9までは、あくまでも”正義”を目的とし、”法”を基準に活動しています。
政府にとって危険な人物を殺すことは”合法”なんですね。
一方、サイファーポールの最上位”CP-0”は、”世界貴族”直属の機関です。
”法”を作った組織よりも”偉い”人間の命令は、”法”を無視して実行しなければいけません。
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天竜人が「国王の娘の人魚を奴隷にしたい」と望めば、それを邪魔する者を排除するのが仕事。
”人の命”や”人権”よりも”天竜人のわがまま”の方が優先だと周りに分からせる立場です。
それは”CP-0自身”にも起こることで、”死ね”と命令されたら実行しなければいけません。
扉絵シリーズと本編のリンク
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1039話の記事では、扉絵の”ニジ”と”ヨンジ”が”ロー”と”キッド”との比較対象として描かれていることを解説しました。
今週の1043話では、”無感情”に命令をこなす”ジェルマ”と、”感情を押し殺して”命令に従う”CP-0”との比較です。
遺伝子操作によって”感情のない怪物”として生まれてきたジェルマは、自分の死が確実となった場面ですら談笑していました。
一方、「確実に麦わらのルフィが死ぬように、カイドウに助太刀してこい。その結果、お前はカイドウに殺されるけどな」と命令されたCP-0
自分の”死”が決まり、それなりに人生を振り返ったことでしょう。
いろんな感情も湧いてきたことでしょう。
決して逆らえない命令によって自分の”死”が決まるというのはどんな気持ちなんでしょうね。
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湧き上がる感情を押し殺して任務遂行に向かおうとしたその時。
”ドレーク”が決死の覚悟で反撃してきました。
このシーンでの行間を想像力フル活用して読んでみましょう。
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大人しく倒れていれば命が助かったものを、”イゾウ”もお前もどうしてそこまでして”麦わらのルフィ”に肩入れするのか
「理由を言え…ドレーク」
海賊が支配するワノ国と取引する政府が作る”未来”と、”麦わらのルフィ”が作る”未来”を比べた結果、どちらの為に自分の命を使うべきか決めた。これが
「おれの…正義だ」
おれは今からお前にトドメを刺し、上司の命令で”男として最も不名誉な死”を迎えに行くところだ。
自分で自分の”死”を選べるお前が
「うらやましいよ…」
この解釈で読み直すと、CP-0がただの悪役じゃなく”政府の被害者”に思えませんか?
色んな人生経験をして来た中年読者にとって、共感できる部分が多くて泣けました。
カイドウのしくじり
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カイドウさん、またも”やらかす”。
一度ルフィに勝った時に反省したはずなのに、どうして同じ過ちを繰り返したのでしょうか。
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20年前の忌まわしい記憶
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20年前の”おでん戦”にて、念願だった”死”が目前に迫ったところに味方の助けが入ってしまい逆転勝ちしてしまいました。
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カイドウ自身は”ババア”の手助けがたいそう気に食わなかったらしく、戦いの後にマネマネの”ババア”を殺してしまったようです。
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忌まわしい記憶が蘇り、怒り狂って首を切ることを忘れてしまったのでしょうか。
それとも他の目的があるのか。
ワノ国編はドラゴンボールのオマージュ?
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『ルフィは動物系ヒトヒトの実”幻獣種”説』が巷で賑わっています。
モデル”太陽神ニカ”なんじゃないか?
いやいや、インド神話の”ハヌマーン”の設定が近い!など、いろいろな考察が飛び交っていますね。
ハヌマーン説が有力なのは、西遊記の”孫悟空”のモデルになった猿の神だからです。
ジャンプ漫画で”孫悟空”といえばドラゴンボールですね。
ドラゴンボールオマージュ
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尾田先生が”鳥山明”作品に大きな影響を受けた話は有名ですね。
ドラゴンボールの最終話に並んだ”第519話”の扉絵では背景色が特別な色に塗られていました。
※上に貼ったヤツです。
そう言えばカイドウはモロに神龍です。
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もしもルフィが「ヒトヒトの実”幻獣種”ハヌマーン」だとしたら
ドラゴンボールと”同じ元ネタ”でマンガを作ったことになり、それは”ライバルとして勝負を挑んだ”ことになります。
だとしたらめちゃくちゃカッコいいですね。
火事の山
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ワノ国編のモデルが”西遊記+ドラゴンボール”だと考えると
- ルフィが”孫悟空”
- 人型のカイドウは”牛魔王”
- 龍になったカイドウは”神龍”
- 覇王色を纏った触れない攻撃は”かめはめ波”
- 一回死んで復活してパワーアップするパターンは”スーパーサイヤ人”
などなど。色々当てはめる事ができますね。
とすると「鬼ヶ島の火事は牛魔王のフライパン山」で、火事の消火は”芭蕉扇”で仰ぐか”かめはめ波”的な攻撃で島ごと吹っ飛ばすパターンが考えられます。
どこまでオマージュされるんでしょうか。
といったところで今週はお開き。
また来週末。
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