この記事では
- プルトンの設計図を覚えた2人
- インド神話に登場する古代兵器がラピュタ
- プルトンはラピュタ
- 鬼ヶ島とマクシムもラピュタ
- マクシムとエネルとビルカと月の古代遺跡
について書いています。
プルトンの設計図を見た影響
ウォーターセブンの船大工に代々受け継がれてきた『古代兵器プルトン』の設計図。
”トムさん”連行から”カティ・フラム”との再会までの4年間は”アイスバーグ”が所有し、その後8年間”フランキー”が所有していました。
2人の師匠”トムさん”の形見でもある設計図。
命日(?)などに図面を開いて思い出に浸ることもあったと思います。
つまり2人とも”設計図を覚えるには十分な時間があった”ということ。
エニエスロビー編の終盤で、改めて”世界政府は敵”だと認識した2人が設計したモノこそが”世界政府への対抗勢力”古代兵器”プルトン”です。
アイスバーグが設計した”海に浮く都市”
フランキーが設計した”空飛ぶ船”
”海に浮く都市”と”空飛ぶ船”
一見すると全く別のこの2つですが、なんとどちらの要素も含む古代兵器が”インド神話”の中に登場していました。
インド神話の古代兵器
”ハヌマーン”について検証したコチラの記事で、インドの叙事詩『ラーマーヤナ』を調べていた時に発見しました。
魔族の王”ラーバナ”が所有する空飛ぶ戦艦”プシュパカ・ラタ”こそ、古代兵器”プルトン”のモデルです。
神が作った兵器”ヴィマナ”
ヒンドゥー教のルーツである”バラモン教”の教典『ヴェーダ』や、”ジャイナ教”の教典『アーガマ』にも登場する神が作った”空飛ぶ兵器”の総称を”ヴィマナ”と言います。
※「ヴィマナ = 宗教の垣根を超えて”神が作った兵器の総称”」と言う翻訳で良いと思います。
その中で魔族の王”ラーバナ”が使ったのは”プシュパカ・ラタ”と言う名の”戦艦”です。
※「プシュパカ・ラタ = バラモン教の中での古代兵器の呼び方」みたいなイメージで良いと思います。
この辺の区別があいまいで、空飛ぶ”要塞”なのか”戦車”なのか”戦艦”なのか。
神話の種類や文献によってマチマチですが、とにかく…
- 神が作った兵器
- 空を飛べる
- 大量の兵士が乗れる
- 大砲やミサイルなどの武器が大量に搭載
の事を指します。なので…
- 城ごと空を飛び
- ロボット兵隊がたくさん格納されていて
- レーザー砲が付いている
”天空の城ラピュタ”はインドの古代兵器”ヴィマナ”です。
プルトンの伏線1:空飛ぶ要塞”鬼ヶ島”
- 空を飛ぶ要塞
- 大量の兵士が乗っている
- 爆弾や火薬を大量に格納する武器庫
- ラピュタを覆う積乱雲は別名”竜の巣”
と、”ラピュタ”同様に古代兵器”ヴィマナ”の条件が揃った”鬼ヶ島”は、後に判明する”プルトン”の為の伏線だと考えます。
プルトンの伏線2:空飛ぶ戦艦”マクシム”
- 神が作った戦艦
- 空を飛べる
- 大量の兵士が乗れる
- 超巨大”雷雲”製造機が搭載→雷迎で島が消え去る→ラピュタのレーザー並み
- 宇宙空間まで飛行できる
と、宇宙に飛び立った点では”ラピュタ”にかなり近いスペックの方舟”マクシム”も、”プルトン”の為の伏線です。
方舟”マクシム”の謎
タイトルの1度しか使われなかった”箴言”という漢字。
『箴言(しんげん)』とは、ユダヤ教・キリスト教で教える”日常における知恵や忠告・教訓の集合”のことです。
”箴”は「いましめ」と読む。
※内容に興味がある方はコチラをどうぞ。
尾田先生にしては珍しく直訳だったので、英語圏のキリスト教徒の読者はマクシムの意味がすぐにわかったことでしょうね。
マンガの考察には宗教の知識が必要な時代です。
ビルカ王家に代々伝わる”マクシム”の設計図
ワンピースの世界には”電気”という概念がありません。
それに空島には”鉄”が存在しないはずなので、黄金が最も”伝導効率の良い金属”だという知識を持っていることが不自然です。
でも、エネルは故郷の”ビルカ”から”マクシム”の準備をしていました。
その証拠として、非常用の動力として絶滅種の”噴風貝”が200個を、エネルの故郷”ビルカ”でかき集めたと言っています。
つまり、ビルカには”マクシム”の設計図があった。もしくは、設計できる技術者が生まれるだけの環境があったと考えられます。
”マクシム”の設計図は”プルトン”と同じような扱いだった
スカイピア以外の空島には”土”がないはずなので樹木は存在しません。
なので、舟を作るための”木材”はビルカでは調達できないはずです。
これらの不自然に対し”辻褄が合う”設定を考えてみました。
- 空島ビルカの王家は代々”ゴロゴロ”の能力者
- 血統因子により先代が死ぬと子孫に能力と王位が受け継がれる
- エネルはビルカの王子だった
- ビルカ王の使命は”ゴロゴロ”の能力で国の電力を供給する”人間発電所”だった
- ”マクシム”の設計図はビルカ王家に代々受け継がれていた
- それは初代ゴロゴロの能力者である”月の民”が地球に降りてきた時に乗ってきた船の設計図
- ゴロゴロの能力の強さに気付いていたエネルは自分の為に能力を使うと決意
- 先祖を発電所扱いしていたビルカの民に復讐し島ごと消す
- マクシムを完成させる為の黄金を見つけたエネルは先祖が生まれた月に帰ることを決意
こんな感じでしょうか。
『物語のモデル』シリーズ
続編はコチラ↓