剣士の美学
元るろうに剣心のアシスタントで、チャンバラ映画と任侠映画が大好きな尾田先生は、剣士に対して強いこだわり・美学を持って描いています。
刀は”人斬り包丁”‼︎
人を殺す為に生まれる‼︎
刀は恐ェ‼︎
まじめに”凶器”やってるからだ‼︎
それを服従させるのが剣士だ‼︎
”最強の剣”とは…
守りたいものを守り
斬りたいものを斬る力
触れるものみな傷つける様な剣は 私はね…
”剣”だとは思わない
これだけ剣士に対して強いこだわりを持つ尾田先生が、”最強の剣士”として描くミホークに半端なキャラ設定をしているはずがありません。
しかしクロスギルド結成以降、どうにもミホークの無気力さが目立ってしまっています。
ということで、元”海兵狩り”、元王下七武海、部下を持たない孤高の海賊ミホークの過去を想像してみました。
剣士に付いた異名の理由は”仕方なく”
ゾロの異名が”海賊狩り”になった理由は
「世界一の剣豪”鷹の目”に挑むために海へ出るも迷子になり、自分の村に帰れなくなったので仕方なく海賊船を狙って生活費を稼いでいたから」でした。
ヘルメッポに処刑されそうになった理由も、リカを守るためにペットのオオカミを斬ったからです。
簡単に人の命を奪える”凶器”を使う場面には、相応の理由「大義名分」が必要です。
風のジゴロウ
誕生日 | 2月21日 |
年齢 | 享年59歳 |
身長 | 238㎝ |
出身 | 西の海 |
好物 | 白米、海獣の肉、酒に合う物 |
ゾロの影を入れられた剣豪のゾンビ”風のジゴロウ”も、家族を守る為に7千人の海賊を斬り”伝説のガンコオヤジ”の異名が付いたようです。
ドラキュラの元ネタ
棺桶の船、十字架の剣、好物が赤ワインと、ドラキュラを連想させる要素の多いミホーク。
名前を英語で書くと
DRACULE .MIHAWKとなり
DRACULA(ドラキュラ)と一文字違いな事から、ドラキュラがモデルなのは間違いありません。
さらに架空のモンスターとされるドラキュラはワラキア公国の串刺し公ヴラド3世がモデルです。
ヴラド3世が”串刺し公”と呼ばれる様になったのはトゥルゴヴィシュテの夜襲がキッカケです。
簡単に説明すると…
大国オスマン帝国(トルコ人)が小国ワラキア公国(現ルーマニア)を支配しようと責めて来た。
兵力で劣っていたヴラド3世率いるワラキア公国でしたが、倒した敵兵20000人以上の死体を串刺しにして、見せしめとするとでオスマン帝国兵の戦意喪失を招き、撤退させて国を守ることに成功しました。
「ドラキュラの胸に杭を打つ」とか、ドラキュラと串刺しがセットのイメージはこの史実があるからです。
ドラキュラっぽい見た目で「串刺しの刑だ!」と叫ぶルルシア国王も同じモデルです。
もしかしたらミホークはルルシア王国出身かも。
ここまでを一旦まとめると
- ミホークのモデルはドラキュラ
- ドラキュラのモデルはヴラド3世
- ヴラド3世は大国の侵略から国を守った英雄
となります。
これに…
- リカを守る為に斬り、理不尽に罪人にされたゾロ
- ”最強の剣”とは守りたいものを守る
- 家族を守る為に7千人の海賊を斬った剣豪
さらに、”くま”の七武海加入理由が「国を守る為」だったことも合わせて考えると、ミホークの過去に仮説を立てられそうです。
”海兵狩り”の理由(仮説)
元々はどこかの国の農家に生まれ、家族と畑を耕しながら剣術の稽古をして静かに暮らしていた。
ある日、ミホークの国に悪い海軍がやって来て略奪を始めた。
その被害が家族や恋人に及びそうになった為、仕方なく守る為に剣を振るったミホーク。
その圧倒的な強さの前に撤退を余儀なくされた海軍。
しかし海軍の悪意のある報告により、賞金首にされてしまう。
ミホークに助けられたはずの国民が、懸賞金に目が眩んでミホークを襲うようになる。
常に命を狙われる様になり海に出た。
自分の国に帰れなくなったので仕方なく海賊船を襲って生活費を稼いだ。
海軍に恨みがあるので海軍の船も襲った事で”海兵狩り”の異名が付いた。
海軍に敵対したので”海賊”と呼ばれる。
しかしミホーク本人は海賊の自覚はなく、”ひとつなぎの大秘宝”や海賊王には興味はない。
望むのは元の平穏な暮らしのみ。
ミホークの望みを知り、その強さを利用したい海軍は七武海に勧誘する。
追われる立場に飽き飽きしていたミホークは勧誘を受けた。
と、こんな感じのストーリーなら尾田先生っぽいし、部下を持たない理由も、”ひとつなぎの大秘宝”を狙わない理由も説明がつくなぁと思いました。
ゾロに稽古を付ける気になった理由
ここでの「…」に入るセリフは、きっとシャンクスと同じだったんじゃないかと思います。
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