イム様の正体はヘイムダル、エルバフの王子ロキはウートガルザ・ロキ、テキーラウルフはビフレスト、天竜人との最終戦争はラグナロク…
ワンピースの元ネタ最有力候補の北欧神話を解説します。
イム様の正体は北欧神話のヘイムダル
『ヘイムダル』とは
北欧神話の神の中で最も美しい容姿を持つ「光の神」とされています。
神の王国アースガルズの天山ヒミンビョルグに住み、「全てを見通す目」と「全てが聞こえる耳」を持つことから「未来がわかる神」とされ、その能力で神の国と人間の国を繋ぐ「虹の橋ビフレスト」の門番をしています。
ただ、未来がわかったり遠くを見渡せても「危機を回避」する力はなく、敵が攻めて来た時には角笛ギャラルホルンを吹いて国中に知らせることしかできません。
※ちなみにヘイムダルが角笛を吹く時は、世界の終わり(ラグナロク)を意味します。
テキーラウルフのモデルはビフレスト
『ビフレスト』とは
神々の王国アースガルズと人間の国ミズガルズを繋ぐ「虹の橋」のことです。
たぶんテキーラウルフはこの橋がモデルだと思います。
出発地点の”東の海”は「最弱の海」と呼ばれ、なんとなく「人間の象徴」っぽい気がします。
橋のゴールは恐らく神の国マリージョア。
※心を入れ替えて人間に成ったミョズガルド聖の名前は「人間の国ミズガルズ」から付けられています。
世界の終わり『ラグナロク』がワンピースの最終決戦?
『ラグナロク』とは
色んなゲームでよく聞く名前ですね。
武器の名前だったり、ゲームのタイトルだったり。
元ネタは北欧神話の最終回に起こる”大戦争”のことです。
オーディン率いる”アースガルズ神族” VS ロキ率いる”巨人・怪物連合軍”の総力戦で、結果はほとんど相打ちで死んでしまいます。
白ひげが予言し、センゴクが恐れている”巨大な戦い”はこれがモデルでしょう。
エルバフの王子”ロキ”のモデルはウートガルザ・ロキ
『ウートガルザ・ロキ』とは
ラグナロクのロキとは別人でコチラは巨人の王です。
巨人の国「ウートガルズ」の王だからウートガルザ・ロキ。
雷神トールが自分の力を見せつける為に巨人の国にやってきたところを、幻術で返り討ちにしてしまう賢いキャラです。
と言うことで、ニカ覚醒で雷神っぽくなったルフィは、エルバフ上陸後にロキの試練を受ける展開が予想されます。
ウソップがロキ?
『ロキ』とは
巨人じゃない方のロキは、嘘つき・臆病・イタズラ好きで、取り返しの付かないようなイタズラをして常に世界に混乱をもたらします。
代償として過激なお仕置きを受けるのですが、そのお仕置きを逆恨みしてラグナロクに発展すると言う「理不尽の化身」のような存在です。
- 嘘つき、臆病、イタズラ好き
- 鼻が特徴的
- 最終的に巨人軍を率いる
と言う点がウソップっぽいですね。
巨人が乗る船ナグルファル
『ナグルファル』とは
ラグナロクの際に巨人や死霊、怪物達が神の国へ攻め込む時に乗っていた船。
死者の国の王が”死人の爪”を集めて作ったとされる
ハイルディンの「新巨兵海賊団」の船が同じ名前です。
モモの助とヤマトはヨルムンガンドとフェンリル
ラグナロクで神の国に攻め込んだ際の先陣を切ったのが、”超巨大な海蛇”のヨルムンガンドと”巨大な狼の怪物”フェンリルでした。
これはワノ国に残してきた仲間、モモの助とヤマトになります。
ラグナロクオマージュが合っていれば、この2人との再会は世界政府との最終戦争までお預けと言うことになってしまいます。
ほかにも北欧神話と同じ名前を持つキャラ
”国引き”オーズ
”激情”を意味する名前のオーズは、自由奔放な愛の女神フレイヤの夫の名前です。
ゲルズ
ヤルル
『ヤルル』とは
北欧神話に登場する身分の一つで”領主”などを意味する言葉。
エルバフの戦士全員が尊敬する村長の様な立場だった山ひげのヤルル(345歳)の名前にピッタリです。
似た名前や設定
ウィーブルとウィーザル
『エドワード・ウィーブル』
元懸賞金4億8000万ベリーの海賊
→王下七武海
→七武海制度は廃止後は不明。
白ひげの息子とされ、父親の復讐の為に黒ひげの首を狙っている。
このモデルと考えられるのが最高神オーディンの息子ウィーザルです。
ラグナロクで自分がフェンリルに食い殺されることを予知していたオーディンは、怪力女巨人グリーズに自分の子を妊娠させていた。
オーディンの頭脳とグリーズの怪力を受け継いで生まれたウィーザルは、オーディンを食い殺したフェンリルの顎を上下に引き裂いて殺して父オーディンの仇を討った。
父親の復讐に燃えると言う点が共通しています。
猫が牽ひく車
猫が引く車はオーズの妻、愛の女神”フレイヤ”の乗り物です。
『フレイヤ』とは
争いが絶えなかったアース神族とヴァン神族。
犠牲が増えるだけの無益な戦いを終わらせる為に、お互いに敵国で暮らす人質交換が行われました。
その人質に選ばれたのが美しい男女の双子フレイとフレイヤの2人です。
仲間や恩人の平穏の為なら自分を犠牲にする愛の人と言う点がサンジと共通しています。
フレイヤとサンジが同じ「猫の車」に乗っていることから北欧神話オマージュと考えて良さそうです。
北欧神話オマージュのオススメ作品
MARVELが描くポップな北欧神話『マイティー・ソー』シリーズ
北欧神話を信仰するバイキングのリアルな冒険が描かれた『ヴィンランド・サガ』
- ヴィンランド・サガ(アニメ)
- ヴィンランド・サガ(1)(コミック)
※サガはそもそも北欧版の聖書みたいなもので、口伝で残した先人の記録のこと
『王のサガ』『アイスランド人のサガ』『赤毛のエイリークのサガ』などたくさんある
世界中で爆発的な人気を獲得したこのドラマも北欧神話のラグナロクがモデル
尾田先生がヴァイキング好きになったキッカケのアニメ
『モデルの神話シリーズ』
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