スカイピア編には、一つの島に二つの「モデルの国」が仕込まれています。
現在の島はカンボジア。
でも雲の下に隠れていた古代文明シャンドラだけ、まったく別の場所がモデルになっています。
この二重構造は偶然ではなく、ワンピースの「物語が進むほど深い古代の秘密が明かされる」という設計そのものです。
現在の空島スカイピア=カンボジア

試練の際に流された川のモデルは、カンボジアの巨大淡水湖「トンレサップ」です。
東南アジア最大の淡水域で、雨季には面積が通常の6倍にまで膨れ上がる。
急流と広大な水域という空島の川の設定と一致しますね。
エネルの社のモデルはカンボジアの首都に実在する「プノンペン王宮」です。
豪華な宮殿建築と仏教的な装飾が、神を自称するエネルの神殿として選ばれた理由がわかります。

そしてロビンが雲の上で発見した石造りの遺跡。
このモデルはユネスコ世界遺産「サンポー・プレイクック」です。
カンボジアのジャングルに点在する7世紀の石造神殿群で、苔むした遺跡がそのままアッパーヤードの風景になっています。

古代シャンドラだけがマヤ文明・ティカル(グアテマラ)

雲の下で400年以上戦い続けた古代文明シャンドラ。その正体はグアテマラのユネスコ世界遺産「ティカル国立公園」のマヤ文明です。
ティカルの象徴は、ジャングルの樹冠を突き抜けて頂上が雲の中に消える急勾配の石造ピラミッド。
最大の「大ジャガー神殿」は高さ47メートルで、霧の朝には頂点だけが雲海から顔を出します。
黄金都市シャンドラがまさにこのビジュアルです。

マヤ文明は西暦900年頃に突然崩壊し、繁栄していた都市が謎の滅亡を遂げました。
シャンドラ人が忽然と姿を消した歴史との構造一致は明らかです。
なぜシャンドラだけ南米なのか
ここに尾田先生の設計が見えます。
ソルベ王国(ニカを信仰するバッカニア族の故郷)のモデルがメキシコであるように、ワンピースでは「南米・中米をモデルにした島」に古代の最重要な秘密が埋め込まれています。
過去回想だったシャンドラは月の民との接点が刻まれた場所であり、マヤ文明という「謎の多い失われた古代文明」がそのモデルに選ばれているのは必然ですね。
現在=カンボジア、古代=マヤ。この二重構造がスカイピア編の答えです。
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