昭和の名作『仁義なき戦い』
尾田先生が105巻のSBSで
「『仁義なき戦い』という僕のバイブル的映画を知ってると…”赤犬”と”黒馬”がタメ語で喋ってるだけで、もー興奮です‼︎カッコイイ〜‼︎」
とコメントしています。
このコメントを翻訳すると
「ワンピース読者ならカッコ良さがわかるはず。自分の好きなモノを仲間と共有したいから『仁義なき戦い』を観てね」
となります。
そんなの観るしかないでしょ!
見慣れた顔の役者が登場
『仁義なき戦い 代理戦争』では、赤犬のモデル菅原文太と、黄猿のモデル田中邦衛、それに黒馬のモデル小林旭が登場します。
ワンピースで見慣れた顔ですね。
黒馬の名前”テンセイ”は『仁義なき戦い 完結篇』で登場する組織”天政会”が由来です。
『仁義なき戦い』シリーズに登場する黒馬と同じ顔のヤクザと、赤犬と同じ顔のヤクザは同じ組の幹部で仲間でした。
ところが、親分と兄貴分のケンカに巻き込まれ敵同士になってしまいます。
頂上作戦と完結編のラストシーンは、どちらもこの二人の会話で終わります。
その内容がまた渋くてカッコよくて切なくて泣けるんです。
早く観てほしい。
映画ではすれ違い続けた二人ですが、ワンピースでは正式な仲間として描かれていたので嬉しい限りです。
こんなに穏やかに、こんなにお互いを気遣って会話をしてるなんて…
感動です。
赤犬と黒馬のモデルになったヤクザは仁義を重んじる筋の通った男でした。
問題は黄猿のモデルのヤクザです。
裏切りの黄色
赤犬の「徹底的な正義」
青キジの「だらけきった正義」
両極端な二人に挟まれた黄猿が掲げる正義は
「どっちつかずの正義」
信号機のような関係の三大将。
黄猿の「どっちつかず」は、”赤犬か青キジのどっちでもない”という意味?
それとも…
『仁義なき戦い』では裏切り者
『仁義なき戦い 代理戦争』から登場する 黄猿と同じ顔の”槙村”というヤクザ。
コイツがヒドイ奴で、自分の権力を守る為なら簡単に親分を裏切るような奴でした。
親分の前で裏切りをバラされて困る槙村↑
人には戦えと言いながら 自分は逃げていたことを責められてイジける槙村↓
ベックマンに脅され簡単に従った黄猿が槙村と重なります。
黄猿が槙村なら親分は五老星?
まさか裏切るなんてことは…
黄色はユダの色
「キリストが処刑されたのは弟子の一人ユダが裏切ったから」というのは有名です。
ユダはジョット・ディ・ボンドーネの『ユダの接吻』やレオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』でも黄色の服で描かれていることから、”黄色は裏切りの色”とされています。
世界政府は中世のキリスト教がモデルです。
シンボルマークは十字架↓
世界政府のトップ、イム様が座る”虚の玉座”にも実在のモデルがあります。
それがカトリックの総本山バティカン市国のサン・ピエトロ広場の形です↓
バティカンはキリスト教のトップであるローマ教皇が住んでいます。
世界政府のモデルがキリスト教なら黄色は要注意です。
『仁義なき戦い』観るべきは3本だけ
顔のモデルにしただけじゃなく、性格も映画を再現してるとしたら?
もう『仁義なき戦い』を観るしかないですね。
ただ黄猿と黒馬のモデルが登場する回は限られているので、ワンピース考察の為なら
代理戦争→頂上作戦→完結編の3作だけで十分です。
組長がクズで、兄貴分もクズだと 子分は殺し合いをさせられてしまうというコンセプトは全部同じなので、いきなり代理戦争から観始めても全然大丈夫です。
ただ、代理戦争と頂上作戦はちゃんと続いているので、この2本だけはセットで観た方がいいです。
同じく菅原文太主演で『新・仁義なき戦い』というのもありますが、これは完全にリニューアルして作り直した別物で、個人的に好きじゃなかったのでオススメしません。
公開順に上から並べるとこうなります。
仁義なき戦い | アマプラで観る | U-NEXTで観る ⏯ |
仁義なき戦い 広島死闘篇 | アマプラで観る | U-NEXTで観る ⏯ |
仁義なき戦い 代理戦争 | アマプラで観る | U-NEXTで観る ⏯ |
仁義なき戦い 頂上作戦 | アマプラで観る | U-NEXTで観る ⏯ |
仁義なき戦い 完結篇 | アマプラで観る | U-NEXTで観る ⏯ |
ちなみに海外でのタイトルは『The Yakuza Papers,Battles Without Honor and Humanity』です。
ローマ字で『JINGI-NAKI-TATAKAI』かと思ったら違うんですね。
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