ヤマトとルフィ
尾田先生が描く『ONE PIECE』の特徴の一つとしてセルフオマージュと言う手法が挙げられます
このブログでもたくさん紹介していますが、特に有名なのは1巻の表紙と61巻の表紙ですね↑
あえて同じ構図で描くことで、冒険の再スタートがより一層強調されています。
この手法がヤマトの扉絵シリーズにも使われていそうだなぁと思い検証したところ
『ヤマトの冒険は麦わら一味の冒険のダイジェストになっている』
と言う仮説に行き付きました。
決め手はルフィと同じリュックです
この記事はヤマトの扉絵シリーズが完結するまで毎週更新していきます。
出発
- 光月おでんになりたいヤマト。おでんのようにワノ国を漫遊する旅の始まり
- 海賊王になりたいルフィ。ロジャーのようにグランドラインを一周する冒険の始まり
ロジャーが海賊王になれたのも、おでんの助けがあったからでした。
なのでルフィが海賊王になるためにもおでんのようなヤマトが必要になってくるでしょう
この2人が合流しない事は考えられないですね
出発後すぐにトラブル
- 花の都の外にはヤマトを”鬼の子”として忌み嫌い石を投げてくる子供達
- フーシャ村を出航してすぐに大渦に巻き込まれたルフィ
どちらも出発してすぐにトラブルに見舞われました。
ヤマトの扉絵のタイトルに鬼の子と付けたのは、カイドウの子としてワノ国を旅するのは楽じゃないぞ!と言うことですね
これはヤマトの親友であり、同じ境遇で苦労したエースを重ねるためでもあるんでしょう
ワノ国を地獄に変えたカイドウの子であり、ルフィと一緒にカイドウを倒したヤマト
元凶の身内であり英雄でもある複雑な立場
そんなヤマトがワノ国の人からどのように受け入れられるのか
前途多難なのかな?
子供を刑に処す
- ヤマトの理解者・傳ジローが子供を捕らえるが、解放を求めるヤマトの仕草
- アルビダに軟禁されていた子供・コビーを解放
オロチの配下として潜入して長年耐え続けた傳ジローと
アルビダに奴隷扱いされていたコビー
いい感じに境遇が重なって見えます。
一緒に飯を食って打ち解ける
- 鬼の子ヤマトの本性を知らないまま嫌っていた子供達だったが、一緒に飯を食って打ち解けた
- ゾロは魔獣だと言う噂を鵜呑みにしていたコビーだったが、事実を知り打ち解けた
ワンピースの中ではうわさはいつだって間違っていて
噂話を鵜呑みにするヤツはしょうもねェんです。
誘拐阻止
- 誘拐されそうだった女性を助けたヤマト
- バギー一味に攫われそうだったナミを助けたルフィ
ナミとのダイジェストで選ばれたのがココかぁ…と思いましたが
構図的にも合ってるしひとまず。
大工
- おでん城再建中の現場で棟梁が行方不明
- サニー号造船中、その後仲間に勧誘しようとしたフランキー逃亡
ここのオマージュは悩みました。
でもウソップに”3人目”のタイトルが付いたのはエニエスロビー編だったし、フランキーとセットだったのでこれでいいんです。
そば屋
- そばを食うヤマト
- ワノ国でそば屋だったサンジ
これは文句なし。
ここまで仲間になった順でダイジェストになっています。
チョッパー?
ウソップのところで『○人目の法則』の仮説を立てました。
その時点でまだ○人目のタイトルが付いていないチョッパー、ロビン、ジンベエの番が不安でしたが、今回はその不安が的中です。
ここから本編がチョッパーの『5人目』に向けて色々と伏線回収してくれると良いのですが…
で、その間ヤマトの扉絵もちょっとしたバトルとかに発展して繋いでくれないかな。
…でも、その後すぐにロビンの『6人目』問題があるんだよな…
『ヤマトの扉絵シリーズはルフィの冒険のダイジェスト』説
または
『ルフィの仲間が増えたシーンのおさらいをしながら、ヤマトが”10人目”として合流するための導線』説
皆さんは合ってると思いますか?
といったところで今回はお開き。
また来週。
より詳しい解説
- Vol.4「死んだ康イエに代わり、白舞の閻魔堂へ刀を納めて来てくれ。つまり”代参”を‼︎」
- Vol.5「日和とおトコにお弁当を貰うんだ!」
- Vol.6「お鶴に薬と団子を貰う」
- Vol.7「ヤクザの世界に仁義を通して行ってきます!」
- Vol.8「旅立ち‼︎」
- Vol.9「希美-カイドウを恨む子供に石を投げられる」
- Vol.10「希美大名 傳ジロー子供達を刑に処す‼︎」
- Vol.11「キライなやつとおでんを食べるの刑」
- Vol.12「九里への道中誘拐阻止」
- Vol.13「おでん城再建中&”港友棟梁行方不明”」
- Vol.14「そば屋九里の娘達が行方不明と聞く」
- Vol.15「九里大名イヌアラシ誘拐事件に困ってる」
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